5月29日 天気:晴れ
浄土平10:47〜11:40一切経山12:06〜13:56東吾妻山14:01〜浄土平15:03
当時の爆発の凄まじさを見せつけるような火口を右手にガレ場を登り始める。
ウォーミング・アップが軽くできる頃ぐらいに一切経山の頂上に差し掛かった。
頂上手前は高度の割に草木もなく殺伐とした景観だが、頂上の向こう側の景
色は素晴らしい。残雪の五色沼に遠く西吾妻山へと伸びる稜線は一見の価値
がある。
鎌沼の周辺は木道が整備されており快適に歩ける。聞こえて来るのは自分の
足音と時々吹く風の音だけだ。人の気配もなく静寂で澄んだ水辺に思わず、地
球上に生命が誕生する前の時代を想像しながら歩いた。
東吾妻山の登山道は下が沢登り状態、その後は雪道と大変だった。頂上直下
まで続く樹林帯の中には標識も少なく視界も良くない。見当を付けて登ったつも
りが大きくルートを東に外してしまい失敗。密林に阻まれ頂上には近づけなかった。
下降しながら北側に巻いて行きなんとか頂上への道を発見した。頂上に差
し掛かる頃、単独の女性登山者とすれ違い言葉を交わしたが、この方は難無く
頂上への道を見つけたらしい。5分程度休憩した後、雪道を走るように下山。そ
のまま浄土平まで歩いたが先の女性登山者が見えず少し嫌な予感がした。吾
妻小富士のお鉢を一周して浄土平に帰った頃、先ほどの女性が現れた。やは
り下山で迷ってしまい、1時間ぐらい薮漕ぎなどしてなんとか一般道に合流でき
たとのこと。短い登山道でも油断禁物をお互い認識した次第であった。
|