太刀岡山左岩稜

2009年7月20日




7月20日(月) 晴れ

1ピッチ目
トップOKさんは余裕のリード。セカンドのYAさんはクラックをアブミで行く。 コケで滑り易い岩からラストでのスタート。すぐの凹角は右側の壁のスタンスに足を置きながら上がって行き、 クラック手前の土のテラスへ。 クラックは出だしからなかなかジャムが決まらず、途中のカムの回収も苦しい。 上部はクラックもまっすぐ開き、腕を突っ込んでなんとかフリーで抜ける。

2ピッチ目
OKさんリードですんなり。YAさんはアブミに疲れたようでA0でいく。 すぐ前の少し奥まった凹角に2本走ったクラックを行く。カムがあるせいか、すぐの出だしでA0。 一段上がればそこからは左側のクラックの奥に左手をかけ、体をズリズリ押し付けながらはい上がる。 途中のカムが回収出来ずそのまま上がり、トップのOKさんが降りて、すぐに回収。

3ピッチ目
OKさんトップ。上部は広いチムニーでピンがないため慎重に抜けていく。セ カンドYAさんも頑張ってA0で。 ルート図がないため、ここから簡単かと思っていたが、下からの見た目と違い厳しいピッチ。 ここも出だしの一手はA0。その上に広がるチムニーは左右の壁にスタンスがあり、 手足をかけながら体を突っ張りながら上がる。灌木の下には少し浮いた石がある。

4ピッチ目
引き続きOKさんがトップで行く。ここから一気に簡単快適に。上がって行く と明るく開けた広場に出る。

5ピッチ目
リード。いくつかルートを考えたが、左のチムニーを青と黄のカム2個を決めながら上がり広いテラスへ。 もう一段上がるとまた広いテラス。さらに上がるとだんだんリッジ状になってきて、景色も大変いい。 少し進むと岩が途切れたギャップが出てくる。慎重に前の岩に足を置き、乗り移る。 上がると広いテラスとなり、地面にハーケンが一本。カムも使い支点とし、ここで切る。

6ピッチ目
OKさんリード。すぐ前の岩群をすいすい登って行く。ずっと上がった先の4 0mほどで解除。 簡単に上がって行ける。

7ピッチ目
リード。前の岩を左側から回り込み、少し上がって進むと左右がすっぱり切れた細いリッジ。 岩上をゆっくり進む。先の岩にリングボルト2つの支点があるがまだ30くらいとのことで、さらに伸ばす。 岩を上がって重くなったロープを引いて行くと、ハサミ岩手前の広場であと3の声。 すぐ前の岩は120のシュリンゲではかかりが悪く、少し手前の岩の間にカム2個で支点とする。 セカンド・ラストが上がって来て、そのまますぐ先の祠下までOKさんが行き、後続。

8ピッチ目
スラブなハサミ岩の登攀。余分なギヤ、ザックを降ろし軽量化。 OKさん、ここも余裕過ぎるリード。セカンドのYAさんはバテながらもA0で切りぬけていく。 右から一段上がって岩の割れ目に沿って足を置きながら左上し、右上の斜めに走るホールドを伸びながらとる。 乗り上げると傾斜も落ちてすぐに終了点。

 ハサミ岩上は景色がいい。残置のシュリンゲ2本とカラビナ2個で懸垂下降。 祠前の広場で簡単に補給して下山する。ハサミ岩下を左に周り込むとすぐに登山道。 途中で右側に沿れて斜面をトラバースして行くと取り付きに戻る。デポした荷物をまとめ、駐車場に戻る。


 下部3ピッチのクラックは慣れていればそれほどではないかも知れないが、 初心者の自分には厳しいものだった。稜上に出てからは適度な緊張感の中、 快適な3級程度の様々な登りが続き、最後のハサミ岩もピークになっていて面白い。 後続の声が時々聞こえたが、結局最後まで姿を見ることなく、好天のなか、のんびりとした登攀だった。 トレーニングをして、下部もきちんとリード出来るようになりたい。(MD)


 クラックが登れずアブミを使ってみたらとのことで初め て使いました。なり体力を消耗し、またカムを使うのも 初めてなので四苦八苦とはまさにこのこと。にかく登り きらなければどうにもならないと思いA0出しまくり、 ユマールもこれもはじめて使ってなんとか登りきりまし た。1ピッチ終了するたびにゼイゼイ言って何も出来な い状態でしたが、終わってみるととても楽しかったです。 高度感もあり、岩も変化に富んでいてよい経験になりま した。OKさん、MDさんありがとうございました。足 手まといになることは予想していましたが、もっと体力 と技術が欲しいと切に感じました。(YA)



山行一覧へ戻る

1