葛根田山行報告

葛根田川・大深沢遡行  2011,7,30~8,1

北東北の沢は遠いので行ったことがなかったが昨年K谷さんから釣のできる沢の要望があり、F江さんから葛根田川の要望があったことを思い出し、今年の沢は北東北の名渓二つを繋ぐ沢旅とした。
ここ数年梅雨明けが遅かったので確実をきしてこの日程としたが、今年は梅雨明けが早かったせいか戻り梅雨のように停滞前線が東北を横断しており、出発日には福島新潟で豪雨。
前線が北上しないことを祈って29日21:30横浜を出発した。
途中首都高の渋滞や福島から雨に降られたりしながらも5時に滝ノ上温泉に着くことができた。
悪天のせいか他に車は無かった。

7/30(土)晴
0615ゲート発  0640入渓点  0835大石沢出合  0930葛根田大滝下  1120滝ノ俣沢出合BP

ゲート前で荷物を降ろし、車を温泉の無料駐車場まで戻しいよいよ歩き出す。
林道終点から昨夜の雨に濡れた藪を抜けて降りると川幅いっぱいに流れる葛根田川にでた。
水は幾分濁っているがそれほど増水している感じはしない。沢靴に履き替えていると青空も見えてきた。これなら予定通り行けそうと遡行を開始する。

川幅いっぱいの流れの中を膝上程度の渡渉を繰り返し遡行していく、明通沢出会を過ぎると所々ナメ床が見え始めオオベコ沢や枝沢が美しいナメ滝となって迎えてくれる。
いよいよお函に入る。濁りのせいか淵の美しさはいまいちだったが広く明るいゴルジュに水が栄える。
適当にへつっていたらバランスを崩して深みにはまりカメラを水没させてしまった。
評判の沢だけに魚影も濃く、明るいナメ床を歩くと葛根田大滝に突き当たる。手前の小滝を左から越え大滝見学後左岸に渡り巻き登る。
この先は特に悪場も無く時間もまだ早いので滝ノ俣沢出会まで各自好きなように上がることにする。
私も竿を出したところ今晩の食い扶持分があっさり釣れてしまったのでさっさと登り、昼前には滝ノ俣
出合に到着、出合い手前左岸に立派な天場を見つけタープを設営した。
13時過ぎに他の2人が上がってきたところで雷雨が来た。
やはり早出早着は基本と言いつつやることも無いのでタープの下で宴会を始める。
3時過ぎにK谷君がずぶぬれになって登場、十分に釣を楽しんだようだった。
そのまま焚き火を囲んで7時過ぎには就寝。夜半には星も出て明日の好天も期待できそうだった。

7/31(日)晴

0630滝ノ俣沢出合BP  0950八瀬森の湿原  1215大深沢出合  1350三俣BP

出発準備をするうちに朝もやが上がり日がさし始めた。今日も天気がよさそうだ。
北ノ俣沢をいくとすぐ6m滝の左俣に入る。ここから上の二股までは平凡な川原が続く
左沢を分け、右沢に入るとナメ床が出始め、しばらく行くと20mの滝となる。左から素直に巻けそうだがちょっと緊張感も欲しかったのでK谷リードで取り付く。バンド沿いに右上しシャワーを浴びながら直登を目指すも更に右のブッシュ沿いから抜ける。
この先はナメ床の小川となり、忠実に水流を詰めるとあっさり八瀬森の大場谷地湿原に飛び出した
天気もよく気持ちの良い草原に寝転び思い切り体を伸ばす。眠ってしまいたくなるところだが、大深沢に向かうこととする。

登山道を横切り北に向かって歩くとすぐに水流が出始め、屈曲を繰り返すうちに赤いナメ床の沢筋に
なる。人が入っていないせいか岩魚が走る。さすが北東北の沢、魚影が濃い。
関東沢左俣をあわせると水量も増え沢幅も広がる。1箇所そのまま降りられない滝は右から巻いて降りる。
大きな淵を覗くと岩魚が十匹程も逃げずに優雅に泳いでいて、この沢の豊かさを感じる。
昼には本流出合いに着き、時間もあるのでここから昨日と同じく別れて自由に登ることとする。
ぶな林の中、1時間ほどゴーロを登り、小さな滝を越えると大滝が見えてきた。
ナイアガラといわれるとおり沢幅いっぱいに広がり水を落としている。壮観な眺めだ。
明るい日差しの中、正面左からシャワーで越えると延々と続くナメ床が始まる。
薄く広がった水流が光に輝き美しいところだ。ポットホールもあり、楽しく歩くとすぐに両方ナメの二股になる。手前に左から枝沢がある、三俣だ。
仮渡沢手前右岸に天場があるものの狭く汚いので、東ノ俣と北ノ俣の間に天場を整地する。今晩も焚火を囲み自然に浸る。

8/1(月)曇

0640三俣BP  0840二俣((1250)  0950登山道  1110小畚山手前  1330三つ石山荘  
1515滝ノ上温泉

雲は低いものの薄いようだ。BPから更に続く赤いナメ床をひたひた歩く。
更にゴーロを抜けるとゴルジュとなり滝が3段ほど連なっている。
これを越えると二股となり、源流の雰囲気となる。薄日のさす中小川となった大深沢をつめ登る。
水流が途切れ始めた辺りで水を汲み、左岸の藪の中に突入。5分ほどの藪漕ぎで湿原に飛び出した。

更に1段登ると稜線の大草原となり、ときおり霧雨が舞う中9時50分1,384東側の登山道にでた。

ここからは登山道になるのでこの天気も涼しくて心地よい。
登山道も良く踏まれており、迷うところも無く大深岳との分岐へ出て、三つ石山荘に向かう。

斜面にはニッコウキスゲなど花もあり、心を和ませてくれる。
小畚山ではGPSの測量作業をしており、入山以来はじめての人にあう。
三つ石山は頂上に岩頭のある山で下り途中にはキスゲの群落もあり、晴れていれば人が多そうだが、今日は1パーティしか会わなかった。
池のほとりにある三つ石山荘から2ピッチで滝ノ上温泉に下山した。
今回の山行では葛根田川と大深沢という百名谷にもでている二つの沢を繋ぎ、北東北の沢旅を満喫できました。美しいナメ、深く広い淵、美しい草原と豊かな自然にどっぷりと浸かれた3日間でした。

参加の皆さん、お蔭様で楽しめました。またよろしくお願いします。

記:Y田