9/10~9/11で、釜川へ、Y田さん、K谷で行ってきました。
釜と小滝の連続で、泳いだり、へつったり、登ったり、巻いたり、藪こぎしたり、釣ったりと沢のバリエーションっていう感じで、面白かったです。
9/10、早朝は快晴でしたが、昼前から曇りで泳ぐと「ウー、ツメターイ」という感じで、太陽がほしいところでした。テン場につくと雨が降りだし、少し長く降りました。夜は、釣った岩魚をおいしくいただき就寝しました。
9/11は、快晴で、気持ちのよい沢歩きと高層湿原を満喫して下山しました。
K谷記
清津川支流釜川右俣 20110910~11
台風12号の影響で4日に予定していた沢行きが流れてしまい急遽翌週に沢行きの計画を立てた。以前より三つ釜の景観を見てみたいと思っていたので声をかけると昨年庚申川で泳ぎデビューしたK谷さんが乗ってくれた。
予報では久しぶりに残暑が戻るとのことでテンションも上がり、泳ぎに備えてウェットのベストを用意し9日夜横浜を出発した。
9/10(土) 晴れのち曇り雨
0550ゲート発 0620取水口 0700二股 0930三つ釜上 1140清水沢出合
1230-12m2条滝上 BP
ナビのおかげで問題なく1時にゲート着、仮眠して出発する。青空の下、取水堰に着き沢装備を身につける。
大岩のゴーロは適当に歩き二股へ、ここから下部のゴルジュが始まる。
最初の4mCS滝は瀞を泳ぎ右の岩に上がり再度飛び込み滝の左壁を登る
釜が深いがウェットベストのおかげで暖かい
次の滝も瀞を泳ぎ右の壁を巻き気味に越え、5mCS滝へ
試しに泳いで右のテラスに上がるが滝に近づけず右の側壁を草をつかんで登り、巻き。ロープを出す。手前から巻きが正解か
ゴルジュの中適当に泳ぎへつっていくと8m滝となる。素直に左の凹角に泳いで取り付き越える
更に進むと長い瀞の向こうに2mCS滝が見えてくる。そのまま泳ぎだし右から越える。空が広くなり日も差し始め気持ちが良い。
続いて樋のようなゴルジュを突破すると左岸に広いスラブが広がり始める。
更に左に回りこむと三つ釜が現れた。広いナメ一杯に幅を広げ流れる美しい滝だ。その上にもヤド沢からの釜、本流の釜を合わせ三つ釜のすばらしい景観が広がる
その上も広い釜を持つナメが続く、下のゴルジュから開放され気持ちよく歩けるところだ
続いて8m、2段6mをヘツリで越えると6m滝となり、右岸の倒木を登り巻きに入る。
更に瀞、滝が連続するが適当に泳ぎヘツリ越えていく。
15m滝は右岸のザレから3mほどの壁を越え巻きへ、よく踏まれており突き当りから懸垂で清水沢出合に下る
ここからは良い天場があれば泊るつもりで探しながら登るが適当な場所が見つからず出てくる滝、瀞、ゴルジュを越えていくと2条12m滝についてしまった。10時頃から雲が広がり始めこの頃は完全に曇り空となっていた。左の水流沿いに登っている記録もあるが水量が多くとても登れそうもないので素直に左のルンゼから巻く。
この滝を越えると悪場も終わり、ゴーロとなる。三の沢橋も近そうだが右岸に手頃な場所があったので、ここで泊まりとする。台風で湿った南風が吹いているようでだいぶ雲も下がってきておりタープを張り、雨に備える。時間もあるので釣に行きK谷さんが岩魚を釣上げてくれた。3時頃から雨が降り始め夜には一時本降りとなるがタープの下で焚き火を焚き岩魚の塩焼きが味わえた。
9/11(日) 晴れ
0715BP発 0935横沢二股 1050登山道 1110小松原湿原 1230中の代分岐
1430ゲート
悪場は昨日越えたとのんびり出発する。朝もやの中、日の光に水が煌めき美しい。程なく3段10m滝となる。3段目が見えず朝一の泳ぎを嫌ってガイドとおり左岸の巻きに入る。
FIXのある岩溝を上がり適当なところからトラバースに入るが笹藪に蔦が絡まりうっとおしいこと夥しい。くもの巣にかかったように動きがとれない。何とか滝場を越えたところからブナを支点に懸垂。横沢二股を越えたところに出たようだ。登っている記録もあったのでこんなことなら泳いだ方が良かったかも。
ここからはしばらくゴーロが続く、二股を見逃すが地形と標高から戻って右俣に入る。水量もぐっと減りこのままゴーロを上がって登山道かなと登っていると前方に日を受けた壁が立ちふさがっている。50m滝だ。
1段目は右、2段目は水流左を登る。順層で登りやすそうだが落差があるのとぬめっているのでロープを出した。
更に6mほどの滝を越えるとナメ床となる。ひたひたと詰めあがると藪漕ぎも無く登山道にでた。
せっかくなので湿原までそのまま行く。20分程で湿原につき沢装備をといた。青空と湿原を渡る風が沢で濡れた体に心地良い。ゆっくり休んだ後、一路ゲートに向かい下山した。
結局この山行でも誰にも会うことなく静かな山が楽しめました。
釜川は三つ釜を始めとするスラブ、深い瀞を持つゴルジュと滝が連続し、そこを泳ぎヘツリ登り巻きと沢技術を駆使して遡行でき、岩魚や最後には高層湿原まであり、短い中に沢の全て楽しさが詰まっている良い沢でした。
Y田記