1/2_5 涸沢岳西尾根から奥穂高

蝶が岳に続いて連戦となったが天候には恵まれて素晴らしい山行となった。
31日に帰京して1/2に出発。
蝶の雨で湿ったシュラフも乾いて行く気は満々で出発した。
夜中に着いてみると以前仮眠したトイレが無くなっていて驚いた。
車中泊として翌日は6時に出発。しかしSさんのゴーグルが無い!となって
車に戻ったり行ったり来たり。実は同じメーカの同じ袋だったため私がザックに間違えて
入れてしまいスミマセン。
穂高牧場まではトレースがとりあえずあったのだけれど、そこから先は無くなりワカンに
切り替えて普段なら30分もかからない場所に時間を食ってしまった。
途中で下山してきた単独の人が「ものすごいラッセルですよ!お気をつけて」と言われた。
11:30頃に取りつきにあとは尾根をとりあえず高度を稼いで登る。
水玉テープがあってちょっと笑った。水玉模様は嫌いじゃないが、山の中では見かけない。
ラッセルは深くは無く、膝下ぐらいだったので先の単独者はどこを歩いたのだろうか?

2400mのテン場についたのは16時。
天気予報を確認して4日、5日は良い天候と判断し、翌朝は6時出発の予定だったがやはり手間取り7時となった。
シュラフ、ガス等、食料も持って出発。2600mで持ってきた赤布を立てる。

蒲田富士の登りは難しくは無く、以前会山行でこの手前でハーネスがうまくつけられず
オタオタしたのを思いだす。そこからF沢へ向かうが先行していた単独行者が雪庇の
上にトレースを付けている。
余りに怖いのでそのトレースは無視してちょっと下を通過する。切り替えして右側の
雪庇を確認して旗を立てる。ルンゼはカリカリではあったが登りやすく楽しかった。
そして涸沢岳がやけに遠い。
単独行者は引き返してきて途中であいさつをする。風が強い。
冬季小屋の入り口をちょっと探したがすぐに見つかり一休み。
県警がストーブを焚いているかも?という淡い期待は外れた。そこから奥穂往復が実際は
一番怖かった。夏道沿いには行けず、雪壁や岩稜帯を登る。夏の時はあっというまについた
記憶があるがそうはいかない。山頂で初詣をすまして、下山。これも緊張の連続だった。

冬季小屋は快適で我々しかいない。ということは今現在奥穂にいるのは我々だけという事なのだろう。なんだかい嬉しい。
翌日は快晴で素晴らしい景色。来てよかった!とSさんと喜び合う。
さすがにまたテントで寝るのは下山だけなのでテンションが上がらないからどんどん下って早く帰ろうとなった。
ルンゼ途中でリーダー学校の講師と行きあう。こんなところで??お互いの写真を撮ってあっという間にテン場。撤収して林道に着いたのは14:30ごろだった。

今回は天候に恵まれて良い山行ができた。会長や皆さんに注意を受けた個所はガスっていたらとても動く気にはなれなかった。

Y本記