■2013年7月27日(土)~28日(日)
■メンバー:Y田、Y本、K野
■記録:K野
■行動実績
26(金)
○自宅22:00~芦安駐車場0:28
到着時点でバス・タクシー乗り場が目の前の芦安第2駐車場はほぼ満車。激混み。
白峰会館の下をお借りして仮眠。
[参考]南アルプス市営芦安駐車場位置図
http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/kanko/yama/files/shiei-parking01.pdf
27(土):
○芦安駐車場5:15~広河原6:00
朝4時、周囲が騒がしくなり起床。早くも登山者で溢れはじめる。
広河原行きバスの始発は5:30なのに、、
運よく5:30発の乗り合いタクシー、座席ゲット。
乗り合いタクシーの始発は5:10とバスより少し早い。
(バス1000円、タクシー1100円)
○広河原6:30~二股8:29~bガリー大滝取付13:20~bガリー大滝上14:30
天候よし。標高が高いため涼しく、沢筋を渡る風がとても心地よい。
前週の錫杖は本当に暑かった。それはそれはとても。
バットレス沢、C沢を通り過ぎてしまい、D沢よりbガリー大滝へ。
D沢は八本歯のコルへと続く登山道途中にある道標を右へ。
ロープを潜り左岸沿いに進む。途中でC沢へとトラバース(踏跡あり・明瞭)
▼下部岩壁に近づきすぎないよう引き続きC沢へ向かう
お花畑がきれい。しかし花にはあまり興味なし。黄色い花と白い花がたくさん。
▼bガリー大滝基部へ。ある意味ここが核心だった。
エッジの利かないアプローチシューズでダブルハンマーを振るい進むこと1時間。
ロープを上でフィックスしてもらい、後に続くY田さん。K野は気持ち先走りフラットソールで。
凄くいや~な角度のスラブを登っている感じ。アイゼンとピッケルあれば楽勝。
○bガリー大滝~四尾根下の緩傾斜帯(ビバーク)16:10
bガリー大滝を後にし、四尾根へと向かう。が、しかし、
トップを行くK野、第二尾根末端下部にある左へと続く踏跡を見逃し、
ひとりぐいぐい登る。下にいるY田さんに声をかけられたが、時すでに遅し。
クライムダウン、できねぇ。。ふと左を見ると懸垂支点を発見&姿見えぬお仲間発見。
有難く使わせて頂き、落石に注意しながら下降。”明瞭な”踏跡に戻り、Cガリーに向かう。
Cガリー左岸より正面に見えるバントを左上。適当な平地を見つけビバーク。
▼Cガリーを行くY本さん、Y田さん
こんなガレガレなのにY田さんは実に楽しそう。
▼至福の一杯(の準備)
28(日):
○起床3:30~いざ四尾根5:00~1P目取付5:53
幻想的な日の光の下、のんびり出発準備。
ビバーク地が思ったより下だったのか取付までは意外と掛かった。
○1P目6:03~(K野リード)
1P目は凹角のクラック。クラックを抜ければ何の問題もない緩やかなフェース。
支点は左上のカンテにハーケンあり。クラックに支点を求めるならカム#3。
○2P目6:28~3P目6:51~(K野リード)
登りやすそうなところを適当にぐいぐい登り気持ちよく高度を稼ぐ。
白い岩のクラックは確かに”やさしいスラブ”
○4P目7:20~(Y本リード)
気持ちの良いリッジを20mほどリードして頂く。
その間、K野はロープに擦れた”逆剥け”から溢れ出る血を止血。痛い痛い。
○5P目7:40(K野リード)
核心部となる三角形の垂壁。ハーケン多数。左に目をやるとdガリー奥壁。
垂壁を抜けるとマッチ箱の頭までこれまた爽快なリッジを行く。
○懸垂下降
マッチ箱には懸垂支点2つあり。どちらも安定している。
下降先はすぐ下に見えるテラス(青い捨て縄で作られた支点が見える)としたが、
チャレンジアルパインに記載されている6~7P目(20m+30m)を1ピッチで行くなら、
そこのテラスに下降すると枯木テラス手前でロープが足らなくなるため、
テラスより5mほど登ったところに見えるリングボルト目掛けて降りた方がよい。
○6+7P目8:23(K野リード)
枯れ木テラス目指して一気に登る。しかし、前述の通り、枯れ木テラス手前でロープが
足らなくなり、後続の2人に少し上がってもらってロープぴんぴんで枯れ木テラスへ。
○8P目8:58(K野リード)
枯れ木テラスから左に20mほどトラバース。途中支点は1箇所のハーケンのみ。
エッジは見た目よりしっかりしていて、ぐいぐい行ける。けど濡れていたらイヤなとこ。
この頃には後続パーティが続々とやってくるのが見える。
○9P目9:20(K野リード)
dガリー奥壁の最終ピッチ。赤いハーケンが目印の顕著なチムニー。
赤いハーケンは少しぐらぐらしていた。せっかくなので持ってきたカム#1を使用。
一段上がったところでチムニーの中に入り込んでしまい、支点がぁ!支点がぁ!!と思ったが
何のことはない。思いきって体を外に出せばハーケン見っけ。あ、また見っけ。
A0することなく無事突破。終了点は抜けてすぐの枝がうるさい潅木で。(9:50終了)
○そして山頂へ。
終了点からはずるずるとロープを持って移動。30mほど登った広いテラスで靴を履き替え
山頂へと向かう。が、意外と長い。”頂上近く”なんて書いてあるから、すぐかと思ったが
20分ほど歩いてようやく頂上へ(10:31)。
(カム備忘)
・装備:#0.75(1)、#1(2)、#2(2)
・使用:#1(1、9P目)
K野
Y田さんからバットレス参加者募集を聞いて、一度は訪れたいと思っていた場所だけに参加を表明した。一緒にK野君も参加ときき、これは楽々だな~と思っていた。
しかしいきなりの雪渓リードで消耗してしまい、美味しいところをK野君に全部持って行かれた感じになったが、まあいい経験をしたという事で。
いつもながらY田さんありがとうございます。楽しめました。
K野君ガンガンいってくれてありがとう、のんびり楽しいクライミングができました。
Y本
夏!この時期は毎年沢で水に浸かっていたが今年はGW前に爪周囲炎から右足首蜂芽織炎になり2週間入院。なんとか治ったものの水にはいることは憚られたので1泊で行ける近場で涼しい標高の高い岩場ということで久しぶりにバットレスに行くことにした。
元気なK野君、積極的にアルパインに挑戦しているY本さんが付き合ってくれて気楽に楽しむことができました。崩壊後初めて行きましたが高度感あふれる快適なリッジをガバガバ登れるのは変わらず快適なルートのままでした。次回は中央稜から直接北岳に上りたいですね。
Y田記