2015/5/2~5 剱岳源次郎尾根、立山三山縦走

今年のGWはM本さんと兼ねてより計画していた源次郎尾根へ。
前週に唐松岳から見た剱岳・・・1週間後、あの頂にッ・・・立てるのか!?
と、不安だったけれど天候に恵まれ最高のGW山行となりました。
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メンバー:M本、A崎T、K野

◆5/1(金)
<22:00 横浜駅東口>
いよいよGW突入とあって駅周辺には大きなザックを背負った人たちが散見された。予報では2、3日の天気がとても良いとのこと。期待に胸を膨らませ、いざ出発。

◆5/2(土)
<2:30 扇沢駐車場>
車混んでた。疲れた。。眠い。。。前夜祭を行うことなく早々に就寝。

<8:20 室堂>
室堂ターミナルは観光客、登山者、スキーヤー、ボーダー、ハイカーで大変な賑わいよう。
剱御前小屋までの道のりを思うと少しばかり気が重い。荷物も重い。だが、天気は予報通り快晴。
(8:35室堂発)

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<10:40 剱御前小屋>
久々の重荷。いと疲れり、、そんな疲れを忘れさせるように目の前にはどどーんと剱。
カッコいい。うん。とてもカッコいい。大休止の後、剱沢向かって一気にくだる。
(11:30剱御前発)
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<12:10 剱沢(BC)>
テント張って剱眺めて、昼寝して剱眺めて、夕食作って剱眺めて、剱眺めて、剱眺めて・・・
ん~飽きない。カッコいいよ、剱。デジカメで撮り続ける同じような写真。こればかりは仕方ない。左を見上げるとスキーヤーの姿。気持ち良さそう。明日の好天を祈り早々に就寝。

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◆5/3(日)
<4:40 BC発>
前夜のプチミーティングで今日の天候はほぼ間違いなく大丈夫なので明るくなってから出発し堪能しようということに。予報通り天候は穏やか。焦ることなく準備しのんびり出発。さて、行きますか。

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<5:16 ルンゼ取付>
見上げると既に3パーティーほどが上がっていた。後ろを振り返ると10名ほど(3~4パーティー?)がやってきたので少しばかり急いで準備し登り始める。休むことなくぐいぐいと高度を上げ尾根へと抜ける。(6:00)

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ルンゼを抜けるちょっとした岩登り。特に問題なし。
それを抜けるとリッジに出る。雪もわりと締まっており実に快適。
いやぁいいねぇ、源次郎。雪壁も何の不安もなく快適に通過。いやぁ素晴らしい、源次郎。
右に目を向けると八ツ峰の雄姿が。カッコいい・・・次の目標です。

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<7:37 Ⅰ峰>
極めて順調に、そしてとても快適にⅠ峰に到着。ほんと来てよかった。
気温が少しずつ上がりはじめ雪も若干愚図ついてきている気がしたので天候と気持ちよさに惑わされず気合い新たにⅠ峰からの急なくだりをクライムダウン。八ツ峰に見えるパーティーは懸垂下降準備中。クライムダウンを終えると再びちょっとした岩登りと急雪壁。それを超えるとこれまた快適なリッジ。笑顔が止まらない。ほどなくしてⅡ峰に到着。

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<8:47 Ⅱ峰からの懸垂>
過去の記録を見るとこの懸垂で数時間待ち(最大5時間!?待ちという記録も)と書いていたので、自分たちは果たしてどれだけ待つことになるのだろうか。という不安。(こんな天気なら何時間だって待っていいや)という開き直り。いざ着いてみると・・・先行パーティー少なく30分も待たずに順番がやってきた。ロープは50mで十分。支点が若干うるさいけども大きなクサリがばっちり。

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あぁ、、もうすぐこの登攀が終わってしまう。。
普段なら「スピードは安全だから」と迅速に行動するM本さんも、このときばかりは「いやぁ~もったいない。休もう。休もう。」と名残惜しい様子。確かにこの晴天、このままあっさり抜けてしまうのはもったいない。少し登っては立ち休憩。急登を超えては座り休憩。のんびりと山頂を目指す。

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<10:16 剱岳山頂>
後ろ髪を引かれる思いで山頂に到着。あぁ、終わってしまった。
山頂付近は多くの人、続々とやってくる後続パーティーで大変な賑わいよう。
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(10:56 下降開始)

時間も余っていたし天気も良いので下降は別山尾根から。
幾度となく振り返り剱を眺め、のんびりと下降。一服剱からがやけに長く感じた。
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(13:57 BC着)

◆5/4(月)
朝から雨、雨、雨、、完全なる停滞。DSCN4862
予報通り天気が崩れた。雨音が鳴り響き、風に揺れるテントの中で山仲間と山に抱かれ山の話しに興じつつ「寝て、起きて、お茶して、大富豪」を繰り返す。これはこれで贅沢な時間だなぁ。と、しみじみ。そして、前日BC着後に剱御前までジュースとトランプを買いに行ってくれたA崎さんに感謝!!これがなければ暇すぎて死んでいたかも。それにしてもA崎さんの体力はすごい。。
翌日は下山だけの予定だったけれども終日テントで過ごしたこともあり立山三山縦走に計画を変更。

◆5/5(火)
予定では3時起きのところをひとり2時半に起床。というより、寝るのが苦痛になって目が覚める。昨日は散々寝たので身体がうずうず。雨音はいつの間にやら静かになっており、通気穴から外を覗く月明かりに照らされ煌々と輝く剱の姿が。
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各自のんびり準備し、のんびりテントを片付け、出発。(6:15 BC発)
剱御前に着くころには縦走に決したことを早くも後悔。荷が、重い、、
とはいってもまだ7時。このまま下るのは時間的に早すぎるし何よりもったいない。
気合い新たに立山三山縦走へ。

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結構長いのね、、立山三山。ハイキング気分で行けるかと思ったら荷が重いこともあり思いのほか疲れた。。でもやっぱり縦走にしてよかった!と思える充実した一日となった。(13:30 室堂着)

入山のときと同様に多くの人で賑わう室堂。
ケガや事故なく山行を終えれた充実感、GW山行が終わってしまう寂しさ、
下界で待つ温かいお風呂に肉ッ!山の人から街の人に戻っていく複雑な心境。
後ろ髪を引かれるようで、手を引かれるように扇沢への帰路につく。本当に山は良い。(K野)

 

感想

雪をまとった剱を見たく、まずは初級の源次郎から計画を立てた。トレーニング不足ではあったが天候に恵まれ、充実した山行を終えることが出来た。リーダーとして気を付けたことは安全性は当たり前として、メンバーみんなが楽しく過ごせるようにすること。”行って良かった”と思ってくれたらそれでいいかな(M本)