20190302阿弥陀岳中央稜

Y本さん、I塚で、阿弥陀岳中央稜に行ってきました。
ロープが必要ないアルパインなのですが、想像よりも長くて急登もあり、終わった時はけっこうへとへとに・・・


(雪は稜線に出るまでは少なめ、林道は凍ってました)

前夜に舟山十字路に到着、仮眠したのですが、朝I塚の調子が悪くて二度寝し、7amに出発。
この出発の遅れもあって、下山もかなり遅くなってしまいました。
中央稜への取りつきへは舟山十字路そばのゲートを越え、広河原沢沿いにしばらく進みます。
右俣との二俣まで1時間半位で到着しましたが、中央稜取りつきがどこから始まるかは判然とせず。
適当なところを登ったら結構悪く、後でGPSを見て確認したらもう少し北寄りだったようで、二俣からすぐ登った方が良さそうでした。


(中央稜取りつきからは樹林帯が続きます)

そこから先は樹林帯で、赤テープやマークが豊富です。
ところがどうやらしばらく誰も入っていないらしく、トレースがありません。
しかも標高が上がるにつれ徐々に雪の量が増え、さらさらの雪が膝上までになり、一歩登ってもまた一歩下がるようなラッセルに。
ところどころ急登で、木を掴んで這い上がるような場所もありました。


(枝をかき分けて登ったら、積もった雪が首筋に入ってしまったY本さん)

やっと樹林帯を抜け、大同心を小さくしたような下部岸壁の基部に到着。
ここは右へ周りこむのですが、基部が大きくて意外と時間がかかりました。
更に登っていくと下部岸壁よりやや小ぶりな上部岸壁が登場、ここは左へ巻いていきます。


(下部岸壁がなかなか巻き終わらず、うなだれるI塚)

上部岸壁を巻き終わると視界が開け、御小屋尾根との分岐近くにある岩峰、西の肩が左手に見えてきました。
しかし稜線に出るとまたもやパウダースノーでずるずる滑ってしまい、必死でラッセル。

この西の肩が自分達が登っているリッジから遠いので、トラバースしようかと思ったのですが、途中に沢筋もあり、御小屋尾根へ這い上がるのも簡単ではなさそう。
仕方なく地道に登り、岩峰を越えたら御小屋尾根への分岐が見つかり、やっと下山開始。
しかしここから舟山十字路に帰るまでがこれまた長く、戻れた時にはあたりは暗くなってしまい、ふくろうがホーホーと鳴いていました・・・


(反対側が切れ落ちていて、ちょびっと緊張するリッジ)

驚いたのは翌日で、小雪がちらつく中、猟犬の吠え声で目が覚めました。
犬を入れていたケースを積んだ軽トラックが複数停まっていて、どうやら猟師さんが複数山に入っている様子。
そのうちパーン!という銃声も聞こえてきて、登山道の近くで猟をしているの?と心配に。
その後食事をした店が、猟師さんがマスターのジビエ料理店だったのですが、マスターは猟で不在とのこと。
もしや舟山十字路の?と思って尋ねたのですが、場所は不明なようで、でも鹿や猪の害獣駆除に行ったそうです。
最後までスリリングな?中央稜でした。