20200920-22北穂東陵・小槍山行

北穂東陵・小槍をUさん、Aさん、Iで行って来ました。昨年北鎌尾根最終日雨で流れた小槍をUさんとリベンジしましょうとの話から、今回は北穂東陵を踏破し小槍へ向かう事にしました。シルバーウィーク4連休の後半3日を利用して上高地→涸沢→北穂岳→南岳→小槍→上高地の予定を組みました。事前の天気予報だと4連休の土日が良くない予報でしたので、初日は雨を覚悟で向かいましたが、終わってみれば3日間共晴天に恵まれ快適な登山が出来ました。 まず前日深夜に海老名→沢渡駐車場へ向かいます。中央道はガラガラで思いのほか早く着く。翌日4時に起床し5時にタクシー乗り場に並んだが、タクシー来る気配が無く少し焦る。20分ほど待つとようやくタクシーが続けて来てくれて一安心。運転手さんに聞くと今日はこれで2便目、1便目は4時45分頃出たそうです。なんと5時前に釜ゲートが開き1便が終わり2便が来ていたのです。そして話の中で「今後は先にタクシーを予約しておくと良いよ」との有難い情報も頂きました。 5:50上高地着 もう既に上高地は登山者でにぎわっています。予定時間より30分遅れでしたが、登山届を出し三密をさけ出発します。 穂高の玄関口河童橋、山々にはガスがかかっていません。Aさんの晴れ男パワーのお陰かな。 横尾迄7kmほぼ平らな道を軽快に進む。スタートが遅れたせいか前に沢山の登山者がいます。 8:10横尾着、20分程休憩し横尾大橋を渡り涸沢へ向かいます。 11:00涸沢着 事前にUさんと「普通に歩いていれば午前中迄に涸沢迄付いてしまう」ので、余裕があれば2日目の事も考えて北穂高迄行ってしまおうと相談していた通り、涸沢でひと休みした後クライミングの準備をし11:50発北穂高岳へ向かいます。 事前情報で今年の涸沢テン場はコロナの影響で空いていると聞いていましたが、この日は大盛況でした。 一般登山道(南陵)からガレ場が出て来る標高2680mの所で右にトラバースする Y時に別れている右側を行きます。 かなりザレているので落石に細心の注意を払いながら進みます。

稜線へ上がる所です 稜線上に上がりました。これからどんどん高度を上げていきます。(ゴジラのしっぽあたり) この辺迄はまだまだ余裕でした。 常に稜線上を歩く、みんな楽しくてしょうがない感じ^ ^回りを見渡すと常念、大天井、燕が良く見えました。   快晴のおかげで下まで良く見えます。高度感マシマシ 来年は「前穂北尾根に行くぞ」と心に刻んだようです。 山頂に近づいてきました。上に小屋、左手にテン場が良く見えてきます。   最後にゴジラの頭を懸垂をして終わりました。UさんAさんはさすがスムーズに問題なく下りましたが、私は足場が安定していない事で、左右に振られへたくそな懸垂でした。   15:45北穂高のテラスのハシゴに着く、このハシゴからこの小屋に登るのは東陵を制覇した証です。

小屋のテラスに付くとまず缶ビールで乾杯🍻。テラスの前は飛騨の方から雲海が迫って来て、その間から明日行く槍が顔を出しています。 この写真は南陵を登って来た方が撮ってくれた貴重な写真です。こう見るとすごい所を歩いていますね( ´艸`)ゴジラの背中と言われている事が良く解ります。 懸垂している所も撮ってくれていました。ありがたいです。 取り合えず北穂山頂は踏んでおく 今回もロープ、ガチャ、テント等入れているのでザックは20kg。重いザックはなかなか応えます( ´艸`) 山頂から少し離れたテン場へ、岩場の斜面に張るテント場で20張り程度、スペース自体狭くいい所がなく仕方なく稜線に近い所を整地しテントを張る。ただ岩がゴツゴツ、段差もあり決して寝心地の良い所ではありませんでした。   6:30北穂山荘のトイレでスッキリして2日目の朝、槍に向け日本3大キレットの一つ大キレットへの山行が始まる。因みに小屋のトイレは綺麗で暖房もあり◎。 まずは小屋からいきなりの急坂をひたすら下ります。 こんなザレ場を慎重に下る。中岳辺りですれ違った登山者から聞いた話だと、私達が通過した後滑落者が出たとの事。この登山道は何度か歩いていますが地震の影響か?今回ザレ具合が酷くなっていました。 「A沢のコル」を踏んだ後は同じ標高差をひたすら登り返しです。 9:40南岳 今来た道を振り返って。 南岳テン場はのんびりした雰囲気で、とても癒される私が一番好きな場所。下界を離れてこんな所で働いてみたいものです。皆カップラーメンを食べながらのんびり休憩を取りました。 後光が差しています。この時何か「悟った」ようです。(^.^)(^.^)わん 槍テント場に付く前からすれ違う方々に「テント場一杯情報」を聞かされていたので、驚かなかったがやはりダメそうです。 13:20槍肩着、時間があるので、支度して小槍に向かう。まずは大槍方面に向かい、ここを左にトラバースする。 事前情報で要注意ポイントと指摘されていたザレ場、確かに上から来たら止まらずに滑り落ちそうです。今回トラバースして行くコースを選びましたが、それでもほぼ全て浮石だらけで難所ポイントでした。 小槍は2ピッチで登ります。まず1ピッチ目をUさんがリードで取り付きます。 Aさんもスイスイ上がって行きます。ホールドはあるのですが安定していない石もあり荷重をかけられるのか?慎重に選ぶ必要があります。また高度感が半端なく何百mも先の谷底に吸い込まれそうな!そんな緊張感漂う場所でした。 山頂の手前の支点場所 支点には残置が沢山 こちらは私たちの後に登られた仙台の山岳会の方たち。私達はこの方達に邪魔にならないように少し左側を先に空中懸垂しておりました。 この日は槍肩テン場がいっぱいでしたので、殺生ヒュッテのテン場へ。これが大正解小屋から少し離れた所に平らで静かな場所を確保。無風で星も良く見えました(^▽^)/ 翌朝、この日も快晴。今日は上高地迄下るだけなので、ゆっくり支度をし下山しました。6:40下山開始 11:30小梨平キャンプ場食堂にてランチ。出てくるまで時間は掛ったがカツがボリュミーでした。 河童橋はにぎわっていました。前日はバスを待つ行列が小梨平の近くまで伸びていたそうです。そしてこの日は何機もヘリコプターを見かけましたが、最後に吊り尾根付近でホバーリングを繰り返しているヘリを見かけました。 帰りにペンションしるふれいの温泉により、汗を流しさっぱりして帰路に付きました。 今回事前準備していた北穂東陵地図、ほぼ予定通りでした。