2021.01.16早戸大滝・蛭ヶ岳

今回は沢歴30年のYさんと蛭ヶ岳東側バリエーションルートを登ってきました。
このルート上には日本百滝選の一つ早戸大滝(まぼろしの大滝)があり、この時期は綺麗な氷瀑を拝見出来る事があるので、それを第一目標として進みました。

(早戸大滝は上半分程度が氷瀑していました 落差50mなかなか見ごたえがあります)

コースは
早戸林道(通行止めゲート前)→旧丹沢観光センター(本間橋)→伝道→造林小屋→雷平→早戸大滝→丹沢主脈稜線→蛭ヶ岳→市原新道→雷滝→雷平→早戸林道

台風19号の影響で早戸林道が崩落しており、車輛通行止め。そこから先の大滝新道も2019年10月以降殆ど情報がありませんので、撤退時間を設定して慎重に挑みました。

伝道→稜線までほぼ沢沿いに行きました。ここは右岸壁に沿って行きます。帰りは迂回コースで下山しました。

沢を詰めて行くとこの辺から積雪があり 2日前下界は雨でしたがこの山域は雪だったようです  渡歩を何度か繰り返します。

沢の上に雪がかぶっているので何度か踏み抜き歩くのに苦労しました。

そして今回唯一の先行者 鹿さん? やはり動物も人間も歩きやすい所は一緒なんですね。ほぼ同じ所を歩いていました ただそのあと衝撃的な物を見ることになる!

滝の上に掛かっていた虎ロープです。

このお皿を見つけることでこの道が間違えではない事が再認識出来ました。

右手に氷壁が現れました。丹沢にアイスクライミングが出来る所があるとは(笑)

鹿?猪? 熊の仕業でしょうか。まだ真新しい感じでした(恐)因みにこの辺一帯は熊の目撃情報が多いいので注意して下さい。

沢から右側の尾根に上がります

丹沢主脈路にあがりました お天気は良かったのですが、天気予報通り南風が強く一気に体温が奪われます。

蛭ヶ岳山頂 この一カ月で3度目の蛭ヶ岳でしたが今回が一番ハードコースです。

山荘から鹿柵を左手に見ながら東側尾根を下っていきます。

雷平を過ぎたあたりで、沢の真ん中で若い女性が一人座っていました 人気のないこのルートで初めて会った人間です。不信に思いYさんが「大丈夫ですか~」と声をかけると 上流の方を指さしています。彼氏か誰かと早戸大滝を見に来て彼女は疲れて歩けなくなってここで待っているんだなと判断。時間も無いので先を急ぎます。ただこのことで後で悩むことに!

岸壁の間を渡歩して行きます、雪解け水のせいか朝より増水しています。

倒木の間を縫う様に行きます

林道に出るとこのように土砂崩れしている場所が何か所もありました。朝の写真は暗いので帰りの写真をUPして早戸林道の現状をお伝えします。

ガードレールの両サイドは崩れて切れ落ちています。慎重に行きました。

今回はAの谷で登ってCの尾根で下山しました。

山行を終えて
早戸林道→本間橋 崩落、土砂崩れ多数 既にバリエーションルート 慎重を要する
本間橋→伝道 この時期林道は凍結していました スリップに注意
伝道→雷平 丸太の橋がなくなっています 渡歩が必要
雷平→早戸大滝 川幅狭くなるが水流早い また積雪もある 渡歩注意必要
早戸大橋→丹沢山稜線 左側から大滝をロープを使って遠巻き、30m位の長い虎ロープあり、滝の上には「大滝新道入口」と書いたお皿がありました(これがあればコースは間違えありません)その後沢を左へ3回詰めて最後右の尾根から稜線にでました。途中沢は凍っていました。
蛭ヶ岳→市原新道→雷滝 尾根が破線状に伸びているので間違えやすい、実際雪の上のトレースをそのまま進んでしまい左の尾根に出てしまった。間違えにきずき登り返す。
旧丹沢観光センター→早戸林道(ゲート)この時期暗くなるのが早いので、林道7kmはトレランして車まで戻りました。

コースタイム
6:10早戸林道(通行止めゲート前)→7:00旧丹沢観光センター(本間橋)→7:30伝道→8:00雷平→9:00早戸大滝→11:10丹沢主脈稜線→12:50蛭ヶ岳→市原新道→14:50雷滝→15:10雷平→16:30旧丹沢観光センター17:00早戸林道(ゲート)

距離23.1km 高低差登り2007m 下り2027m

※今回も100枚以上の写真を撮っていますので投稿しているのはほんの一部です