二子山中央稜(2021/02/13)

ピロリーン。「週末空いてますか?マルチピッチクライミングに行きたいです。」というメッセージがスマホに届いた。

色々場所を検討するも、なぜだか選んだのはクソ寒い二子山中央稜。取り付きが日陰になっててこの時期の朝はもう寒いのなんのって・・。

私は先日の南沢小滝でOさん・Mさんにフリーの人達はチョークバッグにカイロ入れてるよ、という値千金の情報をもらい装備にチョークバッグ&マグマカイロを二つ突っ込んだ。

最近はオンラインが定番となった例会で画面の中にK緑さんを見つけ、週末、二子山どうっすか?、と声を掛けると行きますという答え。よし、これで寒くても3人でシュラフに入れば・・(笑

前夜発で海老名駅から道の駅 両神温泉薬師の湯まで。5時起きで二子山登山口へ向かう。R299から登山口にいたる林道は、ほとんどがアスファルトが出ていたが一部で氷結しておりスタッドレスは必須。ゴムチェーンがあれば安心して走れる。

6:30 登山口着。一番乗りだった。どちらかというとフリークライミングのメッカである二子山。朝遅い種族のフリークライマー達はまだフトンの中にいるようだ。アルパインクライマーの我々はそそくさと準備をして取り付きへ移動。中央稜取り付き 7:05、登攀開始 7:36。前半の3ピッチを私、大テラスでロープを結び変え、後半3ピッチをI井さん。

3ピッチ目が核心部となっているが、難しくはない、ただただ寒いだけだ。そう、今回の核心部は寒さとの戦い、長時間岩を掴んでいる・立っていると手はかじかんで、爪先がしびれて感覚がなくなる。マグマカイロが入ったチョークバッグに爪先も突っ込みたいくらいだ。

3ピッチ目のクラックをレイバックで登り、右側のフェースに移動してしばらく悩んでいると足先の感覚がどんどんなくなっていく。えーいままよ、と右のフェースにある小さな岩のヒダに乗り込んで3ピッチ目終了。ここからはI井さんのリード。5.6, 5.7, 5.6 と3ピッチ。簡単とされている5.7のピッチではあるが、一旦身体を外に出さないと進めず、高度感と寒さもありそれなりに大変そうだ。そうこうするうちに「ビレイ解除」のコール。

二子山中央稜上部ピッチ

6ピッチ目を終え、後は山頂までの岩混じりの草付をだらだらと登る。頂上に飛び出すもなんだかぱっとしない。それもそのはずで二子山(西岳)の山頂は2峰の低い方で我々が着いたのは1峰。下山は一般登山道を降りることにし、装備を解除して大休止。

昔は鎖があったというとんでもなく急な登山道を下り、股峠まで下る。

帰り支度をしていると1台の車がやってきた。さすがフリークライマー、この時間からスタートかよ、とか皆で話していると、どうも顔が某有名クライマーっぽい。まあ、興味ないのでスルー(笑

帰りはお世話になった両神温泉薬師の湯で風呂に入り、珍しく渋滞がなかった関越道をすいすいと走り帰路についた。

メンバー:K緑、I井、U島
文:U