厳冬期の阿弥陀南陵に挑戦しました。
今回、行きは南陵帰りは中央陵という行程です。
船山十字路から南陵の取り付きまで歩いて小一時間。あら、先に誰も入ってない?兎も角、準備をして登り始めます。
その日は強風予報でしたが登り始めは無風で風の音も全く聞こえません。それでも稜線に入りしばらく進むとだんだんと風が出てきました。昼から回復という予報だけを頼みに進みます。所々膝上を越える積雪でトレースがほぼ無い樹林帯をUリーダーを先頭にわしわしとひたすら登ります。ふくらはぎに来ます。
標高が上がるのと並行して風もどんどん強まり時々ジッと強風が通り過ぎるのを待ち前進。青ナギ手前でギア類を装着。写真を撮ろうと胸ポッケの携帯を手に取ると瞬殺でバッテリーが飛んでしまいました。。。
青ナギを渡り、樹林帯をひたすら登り続けます。
リーダーが「この風だと、ちょっと難しいも。。ともかく樹林帯の際まで行ってみましょう」と。確かにこの風じゃ、、うーん、風よ止め!止め!と念じながら進みます。すると森林限界に出た頃には強風が止んでくれました。ナイス!予報通り?
もう迷いはなし。上まで行かなくちゃです。
稜線を登り詰めて、いよいよ核心のP3ルンゼに到着。ロープを繋いでUリーダーが先行します。どんどん登るリーダー、下で絡まっていくロープ。なんとか解こうとするも、余計に絡まっていく。なんとかこの団子を下の方に自分の方に寄せたほうが良いような気がして必死に寄せる。それで良かったのだろうか??後でちゃんと確認します。
立派な団子が完成して、団子と共に登る。壁面は雪が程よくついて、バイルとアイゼンが良く効き登りやすかったです。団子を見たリーダーは。。。。慣れた手つきであっという間に解いてくれました。中間の支点からは先にどうぞとの事で先に行かせてもらうも、しかしどっちに行ったら良いのか分からなくなり、ふくらはぎも限界。登れなくなり行き詰まる私を見かねたリーダーが先に登ってくれたのでした。とほほ。
下山の中央稜からルンゼを見た時に完全に間違った方を登ったのが良くわかりました。左寄りに進む所を真ん中の岩や木が生えているところを進んでいました。難しいです。
無事ルンゼを突破し、時間が押してるので先を急ぎます。ロープを繋いでもらって、堕ちたらやばそうなトラバースを2、3ヶ所通り抜けるとあっという間に頂上。
360°最高の眺望。しかも貸切。風も穏やかで最高の気分。疲れも空高く吹っ飛んでいきました。
頂上を満喫し、石仏にお礼を言って下山開始。
このテッペンからの下り始めがなかなかの斜度で岩と草と雪のミックス。風もまた強くなりだして、この日はここが1番恐怖を感じたかもしれません。
中央稜は迷いやすいところが数カ所あるという事で、リーダーがこれでもかって程こまめにGPSを確認。道なき雪深い樹林帯をひたすら下り、無事下山しました。
はじめての冬山バリエーション。バリエーションの面白さ楽しさをたっぷり堪能することができました。
ありがとうございました。
頂上にて充電完了⚡️