谷川烏帽子沢奥壁 南稜・中央カンテ

5/28-29 で谷川、一ノ倉沢、南稜と中央カンテに行ってきました。メンバーはU島、他2(Sさん、Tさん)です。

久々の谷川行き、直前の天気予報だと土曜日はいまいちな予報だったのでどうなることかと心配してたけど、曇りではあるが、時々太陽が顔を出すような感じ。曇ってる間に風が吹くととてつもなく寒い。日曜日はピーカンのクライミング日和。

土曜日は 6:40 出合出発、8:50 南稜テラス、12:00 南稜終了点。先行のパーティは2。日曜日は 5:00 出合出発、7:00 中央カンテ取り付き、13:50 中央カンテ終了点。先行パーティは1。

以下、所感。

南稜:南稜はまあ難しい所はないですが、随所で濡れており手足の置き場所に気を遣う。谷川なので言うに及ばずですが、浮き石やぐらつく石だらけで荷重する前に叩く、押すなんかのテストは必須。

最終ピッチの抜け口はいたるところが濡れていて結構怖い。濡れたクライミングシューズの爪先をズボンの裾でゴシゴシしながらの登攀。南稜の土曜日、日が差してる温かいのですが、陰って風が吹くと寒いのなんのって。先行パーティを待っている時はガタガタ震えるほど。

中央カンテ:私は中央カンテは初。土曜日、出合のテントに戻ってから1P目が濡れてると危ないので、明日は中央稜にしましょう、という話になっていたけど、起きたら快晴。乾いてそうだし、中央カンテを登る前提で行きますか、となりました。

1P目、取り付き点からトラバースして草付のフェースに出るまでが濡れてると怖い。落ちたら多分アウト。中間支点は土やら草やらに埋もれてて見つけにくい。小チムニー、中に体を入れると大変。大外からグワッと登ると簡単。

核心部の7(-8)P目、最初の垂壁はA0、次のコーナークラックはフリーで抜ける。セカンドを引き上げるので垂壁とコーナークラックの間でピッチを切った。

烏帽子岩の基部に至る最終ピッチ、笹の藪漕ぎで鬱陶しいことこの上なし。事前情報によると残置スリングが一杯あるということだったけど見当たらず。足下の太腿くらいのに木にロープを掛け、6ルンゼを目指して懸垂下降(3ピッチ)。

南稜テラスには降りず、斜め懸垂でテラスの一段下へ。

中央カンテの取り付き近くにあった支点にロープを掛け、中央稜の取り付き近辺まで烏帽子スラブの基部を懸垂で下る。ここ、単なる歩きだけど滑って本谷側に落ちると多分止まらない。ここでロープを出しておいて正解で、神経をすり減らすことなく、二日連続となるテールリッジの下降を無事終えた。

出合で、デポしておいてザックその他を回収し足早にベースプラザへ向かう。暗くなる前に駐車場に到着し、帰宅の途についた。