20180730剱岳チンネ左稜線

剱岳のチンネ左稜線に、Y本さんとI塚で出かけてきました。
I塚はここ数年、お盆休み頃八ツ峰方面に入ろうとしていたのですが、雨が降ったり長次郎谷出合が崩壊したりと、何かしらの理由で中止に。
そこで今年は7月末という早い時期に入ってみたのは良いけれど、連日の猛暑には雪渓も勝てなかったようで、長次郎谷左俣の上部には既に大きなクラックが数本発生。
クラックは長次郎谷の端から端まで走り、幅も深さも数メートルあるため、熊の岩からチンネ方面へ登るのは相当難しい状況です。
八ツ峰も、Cフェース取りつきの雪渓が崩壊していました。

長次郎谷経由ではなく本峰経由でチンネに入れないかと考え資料を見ると、頂上から池ノ谷乗越まで1時間半程度と書いてありました。
しかし実際はこんなに短時間では行かれず、後日色々な記録を見たところ、数時間かかっている人も多いようです。
とにかく本峰だけでも行ってみようと別山尾根経由で登ったのですが、ロープとギアなどを背負ってのカニのタテバイ通過がツラい!
スピードは上がらないし、荷物が重いので体が振られるしで、かなり消耗しました。

そして頂上から北方稜線へと向かいましたが、長次郎のコルまで来るのに想像よりも時間がかかり、この調子で行くと時間切れになると判断。
チンネに行くのはギブアップし、結果としては本峰への歩荷トレとなってしまいました・・・
八ツ峰まではさておき、なかなかチンネは遠いですね。
それにしても今後ますます地球温暖化が進んだら、長次郎谷を安全に通過するためには、7月初旬には出かける必要が出てくるかもしれません。