20190130タイ ライレイ


(鍾乳石でクライミング~)

Y本さん、I塚で、タイのライレイへクライミングに行ってきました。
ライレイは鍾乳洞がむき出しになった、迫力ある景観が特徴です。
それにしてもたどり着くには時間がかかり、バンコクからクラビへと国内線に乗って、クラビからアオナンへバスと称するワンボックスカーで移動。
そこからは道がないのでボートに乗るという、なかなか長い旅でした。

アオナン・マオという東側の湾からボートに乗ると、20分位でライレイイーストという東側エリアに到着します。
普通のビーチリゾートを楽しむ人が多いライレイウエストに比べ、イーストはマングローブが茂りあまり景観は良くありませんが、歩いて10分程度で岩場に到着できるというアクセスが魅力です。


(波打ち際にあるエリアOne Two Three)

到着日は午後からOne Two Threeというエリアに行ったのですが、ここは初級者向け講習会がよく開かれるところです。
ちょうど講習真っ最中で、ロープがすだれ状態にかかっていてぜんぜん登れません・・・
しかし右手のMuay Thaiというエリアは、スロープを上がるし取りつきも狭いせいか誰もおらず、そこで何本か登ることができました。


(いつも空いている?Muay Thai)

講習会より早く岩場に着かないと好きなように登るのが難しいと解り、翌日はホテルに近いDiamond Caveというエリアへ早朝に到着。
まだ講習会は始まっていなかったので、好きなルートを登ることができました。
そのうち10人近い講習生が現れたので、既に数本登った私達は終了し、午後はライレイから15分ほど歩いたところにある、プラナンビーチにある鍾乳洞探検へ。

中は真っ暗なのでヘッドランプが必要ですが、ルート自体は30分もかからず、ライレイウエスト側の岩の中腹に出ることができます。
ここはクライミングルートの終了点で、眼下にはライレイウエストの海が広がっていました。
ちょうど3人の白人男性が終了点に着くところで、親切にも彼らのロープで懸垂下降したらと言ってくれたのですが、次のパーティが登ってきてしまい、皆で元来た鍾乳洞を使って下山。
彼らは70mロープで登ったそうで、次回来ることがあれば50mダブルロープがないと、懸垂下降は厳しそうです。


(鍾乳洞出口から見下ろす、ライレイウエストのビーチ)

次の日はホテル近くのクライミングショップで、半日ツアーに参加しました。
参加して解ったのは、大きなショップの客はまったくの初心者が多い様子で、難しいルートにはロープをセットしない傾向にあることです。
私達が参加したツアーのショップは小じんまりしていて、参加者が数人ということもあり、登りたいグレードを事前に相談できた上に、プライベートツアーに近い感覚で登れました。

この日はOneTwoThreeエリアに行き、フレンチグレードの6以上を登りたいと伝えておいたので、6a+のMassage Secret(たぶん。ルート名をいちいち聞かなかったのでトポを見ての推測です。)を体験できました。
岩は鍾乳石なのでギザギザしていて、自重がかかると手がどんどん痛くなり、落ちるとすり傷どころか切り傷ができそう。
しかしその分ちょっと耐えれば、けっこうガバが見つかります。

次は左のルートへ移動し、We Sad(たぶん)6a+を登りました。
垂れた鍾乳石へ乗り移る立体的なムーブが面白く、この日一番面白かったルート。


(左の垂れ下がる鍾乳石へと乗り移り、立体的なムーブが楽しめます)

更に左へ行き、潮が引くとはいえ波打際ギリギリにあるルート、Sameboy(たぶん)6a+へ。
これは出だしがハングで難しく、何度かトライしてやっと上がれた出だし核心です。
半日みっちり登ったら疲れ、午後はクライミングせずシーカヤックで遊んでしまいました・・・


(右に行くと難しくなるDiamond Cave)

この半日ツアーに満足したのと、クライミングショップのお兄さんに、帰りのフライトが夕方ならまたツアーに来ないかと誘われたこともあり、翌日も参加。
到着日にも登ったDiamond Caveへ行き、部分的にホールドが細かいNullaktion(たぶん)6aや、ややかぶっていて、一番難しく感じたAttacktit(たぶん)6b+を。
カチを耐えれば何とか登れる、Diamonds are forever(たぶん)6b+も面白かったです。


(ライレイウエストのビーチ)

ライレイはとても狭く、東西の浜をつなぐメインストリートは15分も歩けば終わってしまいますが、リゾートとクライミングを両方味わえるところです。
東南アジアとクライミングが好きな人ならきっと楽しめるので、ぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょうか。