20190219-21 ニセコ連峰山スキー(チセヌプリ・ニトヌプリ・シャクナゲ岳・長沼)

ここのところ恒例となっているニセコスキー。昨年は連日天気が悪く、全く山スキーらしい山スキーが出来なかったため、色々反省をし、日程を比較的天気が落ち着くのではないかと思われる2月3週目にしました。また、今までは公共交通機関を使っていましたが、機動力と行動範囲を広げるため、レンタカーで移動するようにしました。

(1日目:チセヌプリ)

旧チセヌプリスキー場下の駐車場に車を停めてスタートしました。スキー場ではCATスキーを行っていて、利用客は100%外国の方(欧米)でした。

スキー場トップ(832m)を目指します。

スキー場トップからは平坦地が広がっていました。目指すはチセヌプリです。

天気はまずまず。ここのところまとまった雪が降っていなかったようなので、先行者が2名登っていましたが、雪面が硬いのか、結構登り難そうでした。

とりあえず初めての山でしたので、雪崩リスクが低い、南西の夏道沿いに登ることにしました(後で後悔しました)。

登るにつれて雪面が硬くなり、シュカブラも出てきました。

斜面も急になり、雪面も硬いので、ここから先はアイゼンに履き替えて登るか降りるか迷いましたが、上に行っても雪面の状況から楽しくないかなと思い、あと80mでしたが降りることにしました。

100mほどはシュカブラだらけで結構修行な滑りでした。

標高1000m過ぎたあたりからやっと雪質が良くなり、楽しい滑りが出来ました。

帰りは、スキー場トップから、登ってきた斜面(西側)とは反対側の湯本温泉に下る斜面を降り、ツリーランを楽しみながら駐車場に戻りました。

この日山頂まで登ったパーティーが1組いましたが、山頂から南東に伸びる尾根を登っていました。後日見ていると、やはり皆、東側の斜面から登っていたので、雪が落ち着いた雪崩リスクのない時期は東側からの方が傾斜も比較的緩く、正解なんだなと学習しました。。。

 

(2日目:ニトヌプリ)

当初の予定はアンヌプリ山頂から五色温泉に下る予定でしたが、天気予報はあまり良くなく、また前夜降った雪が硬い雪面の上に積もり、雪崩リスクがあるようなので(ニセコ雪崩情報より)、どこに行こうか迷いました。ニトヌプリは標高も1100m弱で、斜面も手ごろな感じでしたので、とりあえず行ってみることにしました。

パノラマライン除雪終了地点に車を停めて準備しました。既に複数台の車が停められていました。欧米の方向けのBCツアーグループが多いようでした。

パノラマラインを10分くらい歩いてから右側の尾根を登り、南峰を目指すルートを取りました。そのまましばらくパノラマラインをショートカットしながら進んで、北峰に登るルートもあります。

先行が1パーティーいたので、途中からトレースを使わせてもらいました。

874mの台地に出たところです。先行の若い日本人パーティーはここで終了でしたので、ここから先は我々が一番乗りでした。

台地を過ぎてから少し斜面が急になりますが、雪は締まっている感じでしたので、一応雪崩を警戒しながらもさくさく登りました。

南峰山頂付近です。天気も次第に良くなってきました。

左側が北峰です。1パーティーが休憩中でした。

イワオヌプリです。こちらから縦走して来たらしきパーティーもいました。アンヌプリはガスの中。今日はこちらで正解だったかな。

昨日登ったチセヌプリ。左奥はシャクナゲ岳。

鞍部に一旦降りて、滑走方向を決めました。

北峰と南峰の鞍部から西側の斜面を下りることにしました。滑走開始の頃には青空も出てきました。

雪質も意外と良く、結構良い斜面、滑っている外国の方からも思わず歓声が上がっていました。

雪に埋もれたパノラマライン上に滑り降りて、しばし休憩。他に2パーティー休憩していましたが、また同じ斜面を登り返して行きました。

チセヌプリ。こちら側から登っているパーティーが何パーティーかいました。我々は、写真中段の台地まで登って滑り、帰ることにしました。

パノラマライン沿いに、ちょっとショートカットしながら除雪終了地点まで戻りました。

パノラマラインの道路標識が近い。積雪は例年並みか少な目かな。

天気予報があまり良くなかったので、本日の行程は期待していませんでしたが、結構良かったニトヌプリ。我々も滑った斜面を登り返してもう一度滑っても良かったかなとちょっと後悔しました。

 

(3日目:シャクナゲ岳・長沼)

本日は最終日。天気予報も良いので、素晴らしい景観と滑りを期待してシャクナゲ岳に行くことにしました。

1日目と同様に旧チセヌプリスキー場下の駐車場に車を停めました。天気がいいので既に駐車場も満杯状態。

CATスキーも朝から盛況のようでした。

スキー場トップまではチセヌプリの時と同じルートを辿りました。

スキー場上の台地からは、チセヌプリを眺めながら西側に広がる台地を目指します。

左の山がシャクナゲ岳です。ここからの眺めは本州では見られない景観でした。

北海道はでっかいどう!

シャクナゲ岳を目指します。既に2パーティーほど登っているのが見られました。鞍部に向かう途中で日本人女性2名が山頂から滑って来ましたが、地元の方なのか、とてもスキーが上手で元気な女子達でした。

鞍部で休憩中に山頂から滑ってきた日本人おじさんパーティー。最高齢はなんと76歳(しかも2名)なのだそうで、すごい!!の一言。休憩せずにとっとと次の長沼へ滑って行かれました。

我々も山頂へ向かいます。

西側斜面はシュカブラだらけの斜面でした。先ほどのおじさま達が斜面を回り込むように上手いぐあいに登りのトレースをつけてくれていたので、楽に山頂に上がることが出来ました。

山頂より西側を望む。次は目国内岳にも行ってみたいな。

滑走開始です。

雪面はあまり良くはありませんでしたが、まずまず何とか滑られました。

そのまま長沼方面へ向かいました。

眼下に長沼を見ながら、広い斜面を滑走します。

この長沼までの斜面は雪質も良く、本当に快適な滑りでした。

長沼のほとりでしばし休憩。ここからもう一度滑って来た斜面を登り返し、その後は下まで滑り降りずにトラバース気味に移動して、帰路を目指すことにしました。先ほどのおじさんパーティーはチセヌプリの北東尾根へ登って行かれるようでした(元気だ!)。

名残惜しんで。帰りは登ってきたルートを降りました。

到着。これで全日程終了です。

今回は行動した範囲は狭かったのですが、初めて行った山域でしたので色々と様子が分かり、結構満足の行く山行でした。残念ながらパウダースキーの時期は終わってしまい、期待していたパウダーはありませんでしたが、所々良い雪があり、滑りも楽しめました。次は以前滑ったアンヌプリ山頂から五色温泉のルートや、イワオヌプリ、また、目国内岳の方まで足を延ばせればと思っています。まだまだこの界隈の山スキーは楽しめそうです。しかし、北海道の春も早くなってしまうのは残念ですね。(S井く)