ペルーアンデス【8】

ピスコ峰 5752m

ピスコは、コルディエラブランカの展望台と言っても良い眺めの山です。3泊4日。クライミンググレード ファシル
7月3日、脈拍59回、快晴。
ユーラックコラル9:00発、通常の登山口のセボーヤパンパ9:25通過、しっかりした登山道をひたすら登り、ピスコベースキャンプ4635mに11:50到着。下の写真はピスコBCからのワンドイ。反対側にはチョピカルキが眺めることができます。高度150m位の散歩をしました。夕食後にミキさんとミーティング、通常モレーンキャンプを使うが、アルパマヨトレーニングのため1dayにしたいと提案がありました。ソル・アンディーノ社長でもあるサウルさんは、今期は登られていないからアルパマヨ頂上に行くフレンチルートは危険だからダメと言っていましたが、ミキさんは、友人が今期登ったのでルータフレンチに行くための提案でした。もちろんOK。
7月4日、快晴。
深夜0時お茶、軽食後、ベースキャンプを1:00に出発。モレーンキャンプ2:50通過、氷河末端3:20着、アイゼンなどを準備してタイトロープで出発。ワンドイとのコル5215mに4:55着、アルパマヨを見るとヘッドランプの明かりがルートの上部にありました。ピスコは前回の時とは、山の形が違うほど変化していました。尾根を両側から引っ張ったようにいたるところにクレパスができていました。雪の富士山を登ることが出来れば技術的に問題ないと思っていましたが、クレパスを避けるため回り込んだり、飛び越えたりが4、5箇所ありました。傾斜のあるトラバースなどもあり、雪山初心者には無理です。下の写真は下り時のものです。ピスコ頂上5752m7:50着、ガイドのミキさんと硬い握手。30分位写真、休憩を取り、下山開始、氷河末端9:00着、氷河末端では氷雪技術のチェック、9:40発。モレーン岩場で1時間半待ち、ベースキャンプ12:25着。通常タイム合計14時間を待ち時間除いて9時間55分でミキさんからは合格だそうです。寝不足と疲れていたので熟睡。
7月5日、晴れ、風強い。
ブーノと車の手配が変更できないため本日はレスト日。
昨日のピスコは楽しくありませんでした。理由を考えてみると、アルパマヨトレーニングのために夜間登山、タイトロープ、目の前しか見えない、猿回しの猿、情けない。こんな山、登りに来たわけでないのです。
朝食時にミキさんと相談。アルパマヨも1時出発、ヘッドライトでのクライミング、セラック崩壊を避け安全度をあげるために、ペルーでのテクニカルルートのほとんどが暗いうちから登ることが普通で、特にアルパマヨは人気ルートで混むことからの対応だそうです。ピッチごとに確保点が整備され、時には取り付きから終了点までフィックスロープが張られることもあるようです。また、猿回しの猿。
私の気持ちは決定しました。アルパマヨは中止にしました。ワラスに戻ったら計画変更のためのミーティングです。本日はレスト日といっても、何もしないのはつまらないので、ミキさんに眺めの良いところに行きたいと要望しました。嫌そうでしたが、氷河湖まで歩き始めました。途中のレフーヒオ(山小屋、ホテル並みです)で、ミキさんの友人の従業員からワスカラン側の台地を進められ変更。これが大当たり、とにかく眺めが素晴らしい。特にワスカラン北峰北壁フェースが正面に大きく見えます。ピスコベースに行ったら必ず登ってほしいところです。往復2時間程度。テントに戻りシエスタ。
7月6日、晴れ。
ピスコベースキャンプ、10:00出発、セボーヤパンパ12:00着。ユーラックコラルではアルパカ、リャマ。チナンコーチャ旧ユンガイのキリスト像で写真タイム後にワラス着。