1月3日4日 蛭ヶ岳南陵から丹沢主稜周回

丹沢最高峰の蛭ヶ岳には行く機会がなかったのだが、コロナで遠出もできなくなったので、焚き火、独り正月宴会山行とあわせ、プチバリエーションで、初登頂。

1月3日 今日は熊木沢まで行けば良いので、のんびり出発。しかも駅伝見ていて遅くなり、寄大橋12時発。雨山峠に向けていつもの道を歩く。2ヶ月前にAさんと来た時に崩落していた林道はきれいに舗装されていた。水もほとんどなく、前回沢靴で来たが持ってくる必要は全くない。雨山峠直前のナメが氷結していた。途中で3パーティーと会い、情報交換。

雨山峠からユーシンへの下りは枝沢が氷結し、一部登山道も凍っている。凍った箇所はストックで砕いて歩く。汗をかかないようにゆっくり歩いたつもりでも、ユーシンまで荷物背負って2時間半。緊急事態宣言解除から半年以上たち、漸く歩けるようになってきたのに、この先どうなることか。また緊急事態発令になり、山行自粛になったら元にもどってしまうのだろう。

20年前は夏を除くとユーシンまで車で入って、以前の会の沢納会を熊木沢ダム上でやった。熊木沢ダムの上は水が少ない記憶があったので、ユーシンで水を汲んでいく。広い河原を歩くとほとんど伏流だが、水の流れたところにはチビが泳いでいた。この子たちは冬をどうやって越すのだろうと考える。

堰堤を二つ越えたところに砂地で平らな場所と乾いた薪大量にあり、眺めも良いので南陵とりつきまで行かず、3時半に行動終了。あとは独り焚き火と宴会の準備。西沢ではUさんと苦労してつけた焚き火だったが、何の苦労もなく火をつけるとボウボウ燃える。完全に乾いている。

おせちの残りで独り宴会。

 

伊達巻き、昆布巻き、鯛の昆布締め、黒豆、きんとん、かまぼこ、田作り、煮豚、チーズ数種。普段飲まないエビスとワイン。ちびちび10時まで独り飲み。

焚き火は暖かかったが、3シーズン用のシュラフ+ユニクロダウンでは寒く、寒い夜を過ごす。重くても厳冬期用のシュラフ持ってくれば良かった。

朝は7時起き、空には月が光っている。

昨日ののこりご飯を雑炊にして、8時に出発。

先行者の足跡が砂の上に残る。小さな堰堤は、流木や石を重ねて超えるが

大きな堰堤があるので、右岸にある崩れた林道に乗り上げ、先に進む。

東沢との二俣を西に入ったが、更に西の小沢に引き込まれてしまい、蛭ヶ岳南陵とりつきまで1時間。

「東丹沢登山詳細図」では廃道と書かれ、エアリアには30年前は記述あった今はない。きっと登れるだろうと思い組んだ計画だが、取り付きにはテープがあり、ここから尾根に上がる。グズグズの急斜面を木の根をつかんで登り、で体力を消耗。100m上がるまでが本日の核心だった。その先は少し緩くなり、余裕で歩ける。そして、最後の急登。取り付きの状況から心配していたが。簡単な岩稜と木の根のミックスで傾斜はきついが、三点支持がわかっているならぐんぐん登れる。眺めは良い。

でもこの尾根を下ることはお勧めしません。

あっという間に急斜面は終わり、最後は茨だらけの踏み跡をチクチク刺されながら登ると蛭ヶ岳の山頂に立つ。

○○尾根でなく、○○稜というと、簡単とは言え、岩登りの領域なのかか。昔一ノ倉の南陵を登ったことなど思い出す。

登ってみると、こんな看板があった。

振り返ると蛭ヶ岳南陵、急だと思ってもだいたい45度の斜面でした。

あとは丹沢主脈を丹沢山、塔ノ岳、鍋割と縦走。熊木沢、箒杉沢を廻る周回ルートはなんか感慨深い。段々登山者も増えてきた。稜線上には雪がぱらついたようで、日陰には雪が残る。

後沢乗越からは、一般道ではないが、後沢乗越からちょっとあがり西の尾根に乗るとすぐに仕事道が出てきて急斜面をジグザグに降りる。

一カ所だけ怖い桟道があったが、あとは整備されていて、最初は右岸、左岸に渡り、また右岸に戻ると後沢の出合につく。寄大橋まで戻って終了。