20190907戸隠西岳P1尾根


(まだまだ夏といった感じの一日でした)

戸隠山の八方睨を経由するルートは、蟻の塔渡と剣の刃渡というナイフリッジで知られています。その八方睨から縦走し、西南にある西岳P1尾根を下るという周回ルートに、Y本さんとI塚で行ってきました。

この周回ルートは時計回りだとP1尾根を登り、反時計回りだとP1尾根を下ることになります。行ったことのある先輩から反時計回りを勧められたので、今回はまず八方睨を目指すことに。ところで戸隠山には天の岩戸が山になったという伝説があり、神社ではそれにまつわる神様をお祀りしているそう。戸隠神社は五社あるのですが、奥社が八方睨へ行くための登山口になっています。奥社は山を背負っているせいか、観光客が多い中社に比べると渋い佇まいです。


(岩の基部である五十間長屋、百間長屋が続きます)

登山口からはすぐに急登となり、岩稜帯が始まる五十間長屋に小1時間で到着。その後鎖場が連続しますがホールドは豊富で、クライミングをしている人なら問題なく通過できるでしょう。蟻の塔渡は高度感がありますが、岩のへりを掴めば下に足場となる小岩があるので安心。岩稜を進んで行くと予定より早く八方睨に着いたので、戸隠山頂へピストンしてみることに。八方睨から山頂は近く、往復20分程度で行ってこられます。天気が良かったので、車を停めた鏡池もよく見えました。


(八方睨へと続く蟻の塔渡)

ほとんどの人は山頂から戸隠牧場へと下山するのですが、私達は八方睨へ戻り、草付きの道を本院岳へ。踏み跡は明瞭ですが藪漕ぎ状態で、思ったより移動に時間がかかります。たまにギャップがあっても足元が見えづらく、左側が切れ落ちているのでドキッとすることも。


(種類豊富な植生の中を漕いでいきます)

次は西岳を目指しますが、途中鎖場もあり、相変わらず藪漕ぎ。西岳P1尾根は西岳と名前がついていますが、山頂から30分ほど歩いた先にある弁慶岳から始まります。鎖場が10カ所以上ある上に、鎖がない部分もけっこうな急傾斜でなかなか時間がかかりました。幸い笹が豊富に生えており、これを掴んでひたすら下ります。P1尾根にも蟻の塔渡りがあるのですが、こちらは幅も広くあっさり通過してしまいました。


(延々と続く鎖場にお腹いっぱいです)

無念の峰からは、うんざりするほどの鎖場の連続。数時間下りまくると、だんだん傾斜がゆるやかになり、草原状になっている天狗平に到着します。ここから沢へと下りて3回渡渉するのですが、薄暗くなり道が解りにくく、試行錯誤した後やっと登山道の標識が見つかりました。その後道は沢から離れて鏡池方面へ続きますが、駐車場までもけっこう遠い・・・しかも天気が良かったため、水分が枯渇。下山後はコンビニへ直行し、やっと渇きを癒すことができました。

20190901県連渡渉講習


(中州から対岸までは流れの強い箇所も・・・)

登山の際、ちょっと幅の広い沢を渡渉することがありますが、増水していて渡ることに危険を感じる場合もあると思います。そんな時の渡渉技術を体得しようと、Y本さんとI塚で神奈川県連救助隊主催の渡渉講習会に参加してきました。講習場所は、御殿場線谷峨駅から歩いて15分位の酒匂川。幅30m位の鮎釣りが行われるようなあまり深くない川ですが、場所によっては腰までの深さがあります。特に中州から対岸へは流れが強い箇所があり、足がすくわれるほど。


(苦戦してます)

まずは中州まで張られたロープに、ハーネスのビレイループにつけたセルフビレイをセットし単独で渡渉しました。セルフはビナをつけた60cm程度のスリングを2本つけ、結び目を通過する際はそれを1本ずつ次のロープに移すという、トラバースでの支点通過と同じ技術です。注意点としては、深いところではザックが浮くことで腰が持ち上がり頭が水没してしまうため、ザックの腰ベルトは外しておくこと。あと、足を高く上げると不安定になり、流れが強いとあっという間に倒れてしまうのですり足歩行すること。

その後は3~4人に分かれて、スクラム渡渉。3人で渡渉しましたが、以前やったことのある輪になるスクラムとは違って、一列で進みます。流れに向かって正対して渡る方法もあるそうですが、やや斜めになってみたら、歩行速度は落ちますが安定して移動できました。スクラム渡渉は1人が流されそうになっても、他の人が支えてあげることができますが、真ん中の人が歩きにくかったり、足を踏まれてしまいがちなのが難点でしょうか。これは出す足を揃えるため掛け声をかけることで、防ぐことができます。


(スクラム渡渉は体格が似ている人と組んだ方が動きやすいようです)

ロープを使う末端交換三角法のトップ体験は希望者のみとのことで、Y本さんとI塚も参加。できれば三角法を支点を作るところからやりたかったのですが、時間が足りず部分的な体験となりました。実際に行う場合は、確保者より上流にある木や岩にロープの片方の端を固定、トップはビレイループに環付きビナをつけロープを通し、対岸へ移動します。もしトップが流されても、確保者がロープを引けば流れに沿って岸にたどり着けます。講習会では、トップはビナではなくATCをつけて、懸垂下降の要領で目的地へ背を向けながら移動。思うにビナではなくATCを使うと、トップが自分の思うようにテンションをかけられるので、流れが速い時に有効かと思います。

訓練後、沢において増水した場合は傾斜があるおかげで比較的早く水量が減るので、無理して渡渉するよりも安全圏で待った方が良いというお話もありました。確かに増水していると下山を急ぎたくなりますが、状況を見て渡渉するかどうかを決めるべきですね。あと体格の差によって渡渉の危険度も変わってきますので、パーティの構成を考えての判断も必要かと思いました。

20190818水根沢


(暑い時にこそ行きたい水根沢)

釜にどっぷり浸かるので真夏でないと行かれない、というか行きたくない奥多摩の水根沢。暑い時に行かなくてはと、Y本さんとI塚で出かけてきました。

水根沢は水根バス停から歩いて20分位で入渓でき、アプローチが短くて楽なのがうれしい。しかし入渓するとすぐにある滝がツルツルで手がかりがなく、さっそく苦労してしまいました。良く見たら左手にリングボルトがあり、ここにお助け紐をかけたら楽だったのに・・・

もう少し進むと大きくて深い釜を持つ滝が現れますが、ここは水流が強く渦巻いているので横断できません。以前来た時、横断しようと頑張っていて力尽きていた人も見かけました。ここは水流を利用して、逆時計回りにへつるのがお約束ですが、この日は流れが強くて流されてしまい、あっという間に滝の取りつきに移動してしまうほど。この釜は足がつかないほど深いので、ここで一挙に体が冷えてしまいます。ステミングする人も多いCSトイ状4mは右岸を巻きましたがハーケンが抜け、確保されて降りていた私が2mほど落下。前を歩いていた男性が止めてくれたので、大して落ちずに済みましたが。


(深い釜に浸かって冷え冷えに)

その後、ハイライトの半円の滝までやってきたのですが、ここは特徴的な滑り台のような滝がかかっています。これより上へ登るパーティは少なく、大概の人はここで水根沢林道へと詰めて遡行を終了。元気のある人はこの滝をステミングで登りますが、ツルツルで足を置くのが難しいのと、登るにつれ滝の幅が開いていくのでステミングできなくなり、滑り落ちる人多々の滝なのです。

水根沢には数年前にも来たのですが、その時は増水していて途中で敗退し、半円の滝まで来れず。今回は何とか半円の滝までたどり着くことができ、寒くなるほど水にたっぷり浸かって、真夏らしい沢登りとなりました。

20190803日和田・阿寺の岩場


(阿寺の岩場はちょっとしたハングもあって練習に最適)

暑い中物好きな・・・と言われそうですが、Y本さんとI塚で埼玉のゲレンデである日和田と阿寺の岩場に行ってきました。以前日帰りで来たことがあるのですが、今回は連日高麗駅近くの巾着田キャンプ場に泊り、レジャー感も満喫。ここは高麗川の河原にあり、1日の駐車場代500円のみで利用料は無料。でも周りはオートキャンパーのでっかいテントだらけで、我々のテントが妙に小さく見え・・・

日和田は、西武池袋線高麗駅から徒歩30分程度で行ける日和田山という低山の中腹にあり、若き日の平山ユージさんもここで練習したというゲレンデです。あまり広くはないのですが、難しくないルートが豊富なので、初心者でも楽しめます。

予想はしていましたが暑くて汗たらたら、しかも山中なので蚊が多く、蚊取り線香を焚きながらクライミング。しかしおかげで?空いており、アイゼン練習している1パーティと我々のみで登り放題でした。


(日和田では蚊取り線香を焚きながらクライミング)

翌日は阿寺の岩場に移動。こちらは地元の山岳会の方が整備している、いわばプライベートゲレンデで、駐車料金500円やトイレ利用料100円を払う必要があります。こちらは西武池袋線の東吾野にありますが、駅から歩くと3km位あるかもしれません。

車で行く場合は、国道を背に奥へと進むと「阿寺の岩場」という木の看板がかけられている駐車スペースがあり、ここに2~3台なら停められます。ここから岩場は10分弱、ベンチもあるし、こじんまりしてますが利用料を払う価値があると個人的には思います。あと、岩の右端に沢が流れているのでやや涼しく、日和田より過ごしやすく感じました。フィックスロープを使ってトップロープをセットすることもできるので、難しいルートの練習にも便利です。


(光り輝くほどツルツルの「ドンコちゃんスラブ」)

面白いのが左端にある「ドンコちゃんスラブ」。まるで磨いたようにツルツルで、イルカの頭のようです。ちょっとしたクラックや穴などに足を置くと何とか登れるのですが、ふくらはぎが疲れること確実。阿寺も暑かったせいか、午後になって1パーティ来ただけでずっと貸し切り状態。たっぷり登ることができました。

20190721新崎川・中尾沢

湯河原というと幕岩に行くことはあっても、沢に行くという選択肢はあまりないと思います。ところが「東京起点の沢登りルート」にも載っていないけれど、湯河原にも沢があります。その新崎川・中尾沢へY本さんとI塚で行ってきました。新崎川の支沢の中尾沢F2が、とても見事な柱状節理(六角形の柱状の岩を束ねたような亀裂が入った火山性の岩)の滝で、今回はそれを見るのががメインです。
(迫力の柱状節理の滝)

アプローチの白銀林道では、中型のイノシシに出くわしてびっくり。突進されたら大変なので身を隠したら、しばらくすると去っていきましたが。入渓点は幕山公園バス停から白銀林道を1時間ほど歩いたところにある、白銀橋。ところが沢は橋のはるか下にあり、懸垂下降が必要かと思ったら、橋を渡った左側に沢へと下りる道がありました。
(ガードレールの切れ目から沢へと下ります)

沢自体はロープを出すような滝もないのですが、途中ナメもあったりと変化を楽しめます。しかしあまり人は入っていないようで、岩が苔むしているのが印象的。あと新崎川の上部には倒木が多いと聞いていたので、柱状節理の滝を見たら帰ろうと決めていたのですが、中尾沢も標高600mを過ぎたら倒木どころか伐採された木で埋め尽くされ、まったく登れません。左岸に細い登山道があるのでそちらへ移動したところ、すぐにF1に着くことができました。
(大きい岩が多く、そこそこ疲れます)

F1からは二俣になり、右俣と左俣の間にあるルンゼに固定ロープを発見。そこを登ったら、目の前はF2の柱状節理の滝です。柱状節理は城ヶ崎海岸で見たことはありますが、沢で見るのは初めて。この滝は「六方の滝」と呼ばれ、滝好きな人の間ではよく知られているようです。この日もカメラと三脚を持ったハイカー男性に遭遇。沢ではなく登山道を利用すれば、バス停から2時間もかからず来られるので、滝だけ見学も可能ですよ。
(中尾沢F1は柱状節理が崩れた感じで、F2ほどの美しさはありません。)