20191228杣添尾根

20191228杣添尾根1
(人が少なめで静かな杣添尾根)

冬の八ヶ岳というと、冬も営業している赤岳鉱泉があるため、西面から入山する人が多いかと思います。それに比べると東面は、登山者が少なめで静かな雰囲気。そんな東面にある杣添(そまぞえ)尾根に、Y本さんとI塚で行ってきました。人が少ないイメージでしたが、お正月休みに入ったせいか7~8パーティがいて、そこそこ活気ある雰囲気でした。

杣添尾根に登るには、南牧村の海ノ口自然郷という別荘地にまず入る必要があります。この別荘地の西側奥に登山者用の駐車場があり、登山口となっています。よく行く美濃戸口と異なり、別荘地に入る道がちょっと解りづらく、しかも別荘地内のメインの道路が凍結。あと少しで駐車場というところの微妙な斜面が、スタッドレスタイヤでも登れません。チェーンがなかったので登山口に行きつかないうちに敗退か・・・と思ったのですが、ダメもとで別荘地内を大きく迂回。駐車場に北側から回り込んだところ、駐車できました。

20191228杣添尾根2
(しばらくは平らな遊歩道が続きます)

駐車場からは、富士見岩なる名所まで遊歩道があり、林の中を歩くことができます。遊歩道が終わると貯水池と四阿がある場所に出て、ここからやっと山道らしい感じに。登山道は想像していたよりも整備されていて、快適に歩けました。雪は少ないのではと心配していたのですが、思っていたよりあり、深いところでは膝上ぐらい。雪は下部ではモナカ状、上部に行くとサラサラ、というかビーズクッションの中身のような雪質です。いくら踏んでも固まらないので、テントを張る際整地がなかなかできず・・・

緩やかな斜面を標高2500m地点まで上がっていくと、標高を示す標識が木に取り付けられている、いかにもビバークに適した広くて平らな場所が出現。ソロの人ではもっと森林限界ぎりぎりのところまで進んで幕営していた人もいましたが、私達はここにテントを張ることにしました。2500mより上はここまで広いスペースがある場所は見かけなかったので、ここがやはり適地かも。

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(稜線上では四方を見渡すことができました)

前日も天気が良かったのですが、翌日も晴れて風もなく、絶好の登山日和に。森林限界を越すと一気に視界が開け、絶景を楽しみました。三叉峰へとたどりついて、先行していた人は奥ノ院へと向かっていましたが、私達はここから下山。荷物を回収して明るいうちに駐車場に戻ることができました。

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20191201梅の木尾根ルート~ネクタイ尾根


(撤去されたと聞いていたネクタイがありました。これぞネクタイ尾根!)

丹沢にはバリエーションルートがたくさんありますが、破線ルートのみならず、破線すら載っていないものもあり、複数つなげてみるとなかなか歩きがいのあるルートとなります。今回は東丹沢のバリエーションルートを複数つなげ、Y本さん、I井さん、Y下さん、S原さんとI塚で、読図練習のためトップを交代しながら歩いてみました。

元々は昨年挑戦した西丹沢のバリエーションルートに行きたかったのですが、台風の影響で早戸川林道が通行止めとなり行かれないことに。そこで影響が少ないエリアでバリエーションができるところを探し、大山に到達する「ネクタイ尾根」をメインに決定。そこへ日向薬師からすぐのところから始まる「浄発願寺奥ノ院コース」と、「梅の木尾根ルート」をつなげてみました。


(日向薬師バス停からしばらく歩き、浄発願寺奥ノ院へ。)

まずは伊勢原駅からバスで日向薬師へ。そこからすぐのところに浄発願寺というお寺があるのですが、更に15分程歩くと山へ入る階段が現れ、浄発願寺奥ノ院コースが始まります。階段を登りきると北西へと踏み跡が続き、ほどなくして尾根に乗ります。ここは標高537へと分岐するT字路になっていて、壊れたベンチとテーブルがあるのがランドマークになっています。

ここまでの担当のI塚から、I井さんにバトンタッチして今度は尾根を西へ。二ノ沢ノ頭を経て北西へ尾根伝いに歩き、見晴広場ルートと梅の木尾根ルートに分かれる、大沢分岐で交代。この先標高893まではY下さんの担当ですが、さすがよく沢に行かれているだけあり、読図も的確!


(ネクタイ尾根は尾根に乗るまでがちょっと解りにくいかも。)

唐沢峠でY本さんに交代し、一番わかりにくいとの前評判の、ネクタイ尾根への取りつきへ。唐沢峠からは石尊沢へと下っていきますが、このあたりから標識の類はゼロになり、完全なバリエーションルートに。沢まではまだ踏み跡があるのでよいのですが、沢から尾根に上がるところに鹿柵があり、どこから上がるか悩みどころ。3つある堰堤のうち、右にあるものの横の鹿柵が破れているので、そこをくぐり抜けて斜面を上がりました。地形図を見ると、石尊沢のすぐ北にある尾根がネクタイ尾根なので、これで正しいということで進んでいきます。

ところでネクタイ尾根とは変わった名前の尾根ですが、赤テープ代わりにネクタイが木に巻いてあるとのこと。それを見るのを楽しみにしていたのですが、残念ながらネクタイは撤去されてしまったそう。(珍しい眺めなので、興味を持った一般登山客がバリエーションに入り込まないためという見解をネットで見ましたが)しかし尾根上で会った二人連れの男性から、「ネクタイありましたよ」という報告が。西側の取りつきまで来てみると、伺ったように1本だけネクタイがありました!


(大山北尾根ルートに突き当たると、モノレールのレールが現れます。)

ネクタイが見えたらすぐに大山北尾根ルートにぶつかり、ここからはS原さんが担当。北尾根は雪が残っていたらしく、それが溶けてかなりぬかるんでいます。それを南へと登って行くと、大山の頂上の電波塔が見えてきました。しかし北尾根から来ると鹿柵があり、最後は脚立越えです。


(脚立で柵を越えて大山山頂へ。)

天気が良かったこともあり大山からの下山は大混雑でしたが、皆さん下社へと下っていき、分岐からはヤビツ峠方面へ向かったのは私達だけになりました。予定より早いバスに乗れそうだったのですが、タッチの差でバスが行ってしまい残念。ヤビツ峠で次のバスをのんびり待つことになりました。日が短くなりつつある季節なので、バスに乗り遅れないようにと思っていましたが、パーティのペースが速く杞憂に終わったのは良かったです。

20190907戸隠西岳P1尾根


(まだまだ夏といった感じの一日でした)

戸隠山の八方睨を経由するルートは、蟻の塔渡と剣の刃渡というナイフリッジで知られています。その八方睨から縦走し、西南にある西岳P1尾根を下るという周回ルートに、Y本さんとI塚で行ってきました。

この周回ルートは時計回りだとP1尾根を登り、反時計回りだとP1尾根を下ることになります。行ったことのある先輩から反時計回りを勧められたので、今回はまず八方睨を目指すことに。ところで戸隠山には天の岩戸が山になったという伝説があり、神社ではそれにまつわる神様をお祀りしているそう。戸隠神社は五社あるのですが、奥社が八方睨へ行くための登山口になっています。奥社は山を背負っているせいか、観光客が多い中社に比べると渋い佇まいです。


(岩の基部である五十間長屋、百間長屋が続きます)

登山口からはすぐに急登となり、岩稜帯が始まる五十間長屋に小1時間で到着。その後鎖場が連続しますがホールドは豊富で、クライミングをしている人なら問題なく通過できるでしょう。蟻の塔渡は高度感がありますが、岩のへりを掴めば下に足場となる小岩があるので安心。岩稜を進んで行くと予定より早く八方睨に着いたので、戸隠山頂へピストンしてみることに。八方睨から山頂は近く、往復20分程度で行ってこられます。天気が良かったので、車を停めた鏡池もよく見えました。


(八方睨へと続く蟻の塔渡)

ほとんどの人は山頂から戸隠牧場へと下山するのですが、私達は八方睨へ戻り、草付きの道を本院岳へ。踏み跡は明瞭ですが藪漕ぎ状態で、思ったより移動に時間がかかります。たまにギャップがあっても足元が見えづらく、左側が切れ落ちているのでドキッとすることも。


(種類豊富な植生の中を漕いでいきます)

次は西岳を目指しますが、途中鎖場もあり、相変わらず藪漕ぎ。西岳P1尾根は西岳と名前がついていますが、山頂から30分ほど歩いた先にある弁慶岳から始まります。鎖場が10カ所以上ある上に、鎖がない部分もけっこうな急傾斜でなかなか時間がかかりました。幸い笹が豊富に生えており、これを掴んでひたすら下ります。P1尾根にも蟻の塔渡りがあるのですが、こちらは幅も広くあっさり通過してしまいました。


(延々と続く鎖場にお腹いっぱいです)

無念の峰からは、うんざりするほどの鎖場の連続。数時間下りまくると、だんだん傾斜がゆるやかになり、草原状になっている天狗平に到着します。ここから沢へと下りて3回渡渉するのですが、薄暗くなり道が解りにくく、試行錯誤した後やっと登山道の標識が見つかりました。その後道は沢から離れて鏡池方面へ続きますが、駐車場までもけっこう遠い・・・しかも天気が良かったため、水分が枯渇。下山後はコンビニへ直行し、やっと渇きを癒すことができました。

20190901県連渡渉講習


(中州から対岸までは流れの強い箇所も・・・)

登山の際、ちょっと幅の広い沢を渡渉することがありますが、増水していて渡ることに危険を感じる場合もあると思います。そんな時の渡渉技術を体得しようと、Y本さんとI塚で神奈川県連救助隊主催の渡渉講習会に参加してきました。講習場所は、御殿場線谷峨駅から歩いて15分位の酒匂川。幅30m位の鮎釣りが行われるようなあまり深くない川ですが、場所によっては腰までの深さがあります。特に中州から対岸へは流れが強い箇所があり、足がすくわれるほど。


(苦戦してます)

まずは中州まで張られたロープに、ハーネスのビレイループにつけたセルフビレイをセットし単独で渡渉しました。セルフはビナをつけた60cm程度のスリングを2本つけ、結び目を通過する際はそれを1本ずつ次のロープに移すという、トラバースでの支点通過と同じ技術です。注意点としては、深いところではザックが浮くことで腰が持ち上がり頭が水没してしまうため、ザックの腰ベルトは外しておくこと。あと、足を高く上げると不安定になり、流れが強いとあっという間に倒れてしまうのですり足歩行すること。

その後は3~4人に分かれて、スクラム渡渉。3人で渡渉しましたが、以前やったことのある輪になるスクラムとは違って、一列で進みます。流れに向かって正対して渡る方法もあるそうですが、やや斜めになってみたら、歩行速度は落ちますが安定して移動できました。スクラム渡渉は1人が流されそうになっても、他の人が支えてあげることができますが、真ん中の人が歩きにくかったり、足を踏まれてしまいがちなのが難点でしょうか。これは出す足を揃えるため掛け声をかけることで、防ぐことができます。


(スクラム渡渉は体格が似ている人と組んだ方が動きやすいようです)

ロープを使う末端交換三角法のトップ体験は希望者のみとのことで、Y本さんとI塚も参加。できれば三角法を支点を作るところからやりたかったのですが、時間が足りず部分的な体験となりました。実際に行う場合は、確保者より上流にある木や岩にロープの片方の端を固定、トップはビレイループに環付きビナをつけロープを通し、対岸へ移動します。もしトップが流されても、確保者がロープを引けば流れに沿って岸にたどり着けます。講習会では、トップはビナではなくATCをつけて、懸垂下降の要領で目的地へ背を向けながら移動。思うにビナではなくATCを使うと、トップが自分の思うようにテンションをかけられるので、流れが速い時に有効かと思います。

訓練後、沢において増水した場合は傾斜があるおかげで比較的早く水量が減るので、無理して渡渉するよりも安全圏で待った方が良いというお話もありました。確かに増水していると下山を急ぎたくなりますが、状況を見て渡渉するかどうかを決めるべきですね。あと体格の差によって渡渉の危険度も変わってきますので、パーティの構成を考えての判断も必要かと思いました。

20190818水根沢


(暑い時にこそ行きたい水根沢)

釜にどっぷり浸かるので真夏でないと行かれない、というか行きたくない奥多摩の水根沢。暑い時に行かなくてはと、Y本さんとI塚で出かけてきました。

水根沢は水根バス停から歩いて20分位で入渓でき、アプローチが短くて楽なのがうれしい。しかし入渓するとすぐにある滝がツルツルで手がかりがなく、さっそく苦労してしまいました。良く見たら左手にリングボルトがあり、ここにお助け紐をかけたら楽だったのに・・・

もう少し進むと大きくて深い釜を持つ滝が現れますが、ここは水流が強く渦巻いているので横断できません。以前来た時、横断しようと頑張っていて力尽きていた人も見かけました。ここは水流を利用して、逆時計回りにへつるのがお約束ですが、この日は流れが強くて流されてしまい、あっという間に滝の取りつきに移動してしまうほど。この釜は足がつかないほど深いので、ここで一挙に体が冷えてしまいます。ステミングする人も多いCSトイ状4mは右岸を巻きましたがハーケンが抜け、確保されて降りていた私が2mほど落下。前を歩いていた男性が止めてくれたので、大して落ちずに済みましたが。


(深い釜に浸かって冷え冷えに)

その後、ハイライトの半円の滝までやってきたのですが、ここは特徴的な滑り台のような滝がかかっています。これより上へ登るパーティは少なく、大概の人はここで水根沢林道へと詰めて遡行を終了。元気のある人はこの滝をステミングで登りますが、ツルツルで足を置くのが難しいのと、登るにつれ滝の幅が開いていくのでステミングできなくなり、滑り落ちる人多々の滝なのです。

水根沢には数年前にも来たのですが、その時は増水していて途中で敗退し、半円の滝まで来れず。今回は何とか半円の滝までたどり着くことができ、寒くなるほど水にたっぷり浸かって、真夏らしい沢登りとなりました。