20200222日和田・阿寺の岩場クライミング

(日和田の岩場には、花粉症の敵スギの木がたくさん・・・) Y本さんとI塚で八ヶ岳バリエーションに行くはずが、暴風雪予報で外岩に転進、埼玉の日和田と阿寺の岩場へ行ってきました。昨年利用した巾着田キャンプ場が、昨年の台風のせいで復旧工事中。駐車場は使用可能なので、まずはそこから近い日和田山へクライミングに。 (日中は3月下旬なみの暖かさ) 朝発で来たのでちょっと遅くなったのですが、そのおかげで岩場は暖かく快適でした。しかし体感的には3月下旬なみの気温で、温暖化を肌で感じます。男岩はガイドパーティが入っていたので、まずは西面との境目のリッジも含めて、女岩南面を数本。そのうち男岩が空いたので移動し、南面右リッジより右のルートを数本登りました。あと昨年来た時には注視していなかったのですが、低山ゆえに岩場の周囲にはスギがたくさん・・・花粉症患者にとっては、なかなか辛い環境です。 (阿寺も快晴で暖かく、それゆえ花粉もたっぷり飛んでました) 翌日朝早く起きたら、日中とはうって変わってかなり寒く、テンション上がらず。これではすぐに岩場に行っても岩が冷たいからと、時間をつぶしてから阿寺の岩場へ。阿寺は昨年の台風のせいだと思いますが、岩の下にある広いテラスの半分以上ががっぽり削れ、そこにあった木のベンチも崩壊していました。他パーティが中央部分のルートを使用中だったので、我々は右端のルートから開始。その後練習のため、中央に近いリッジ付近のややかぶったルートを繰り返し登りました。このあたりは逆層にもなっていて、なかなか厳しいです。 (阿寺の岩場ではテラスが半分以上崩れていました) 困ったことに昨日にもましてスギ花粉が飛びまくっていて、抗アレルギー薬を飲みつつ、しかもマスクをしながらのクライミングです。そして背後のスギ林をふと見ると、空気がなにやら粉っぽい。霧かな?と思ったのですが、その後風が吹いたら視界がクリアーになったので、花粉がパフパフと飛んでいたのだと解りました。恐ろしや・・・ ... 続きを読む

20200209鷲頭クライミング

(ポカポカ暖かい鷲頭、岩場から海が見えます) 冬でも快適に登れる外岩と言えば、やはり暖かい伊豆。伊豆は沼津の鷲頭山へ、Y本さん、I井さんとI塚で行ってきました。天気が良くて空は真っ青、海も見えてとても気持のよい岩場です。数年前に行った時は他に1人いるきりの貸し切り状態でしたが、今回は2~3パーティが入っていました。 (鍋の底に岩場への案内) 鷲頭山へと向かう登山道の途中に分岐があるのですが、「岩場入口」と書かれた鍋が木に取り付けられた左手の道を登り、メインウォールへ向かいます。ここは広いテラスがあるので、海を見ながらのんびりくつろぐことも可能。 まずはY本さんが「最左端ルート」を登り、上の樹林帯へ。トラバースして、トップロープを「マンボウダンス」にかけてくれました。「最左端ルート」は階段状であまり難しくないので、アルパインの練習に良いかも。 (「マンボウダンス」と「マンボウ」の上部) しかし「マンボウダンス」は下部が磨かれたようにつるつるし、まるでフリクションが効かず。そこで左のリッジを途中まで登り、上部は「マンボウダンス」に合流する「マンボウ」へ。いずれにしても厚手のフレーク下部に足を置いてふんばりながら上がるという、けっこうパワー使う系です。その1本右の「クラシックルート」ならもっと易しいのですが、クラック沿いでナチュプロルートなのか終了点が見当たらず、「マンボウ」のものをそのまま利用。 (「3級の岩場」で懸垂下降) 以前来た時はメインウォールしか登らなかったのですが、地元のクライマーさんらしきパーティが左にマルチができるところがあると教えてくれたので、行ってみました。ここは「3級の岩場」と呼ばれているところで、その名の通り3級な感じ。短いけれど3ピッチに切ることができ、マルチ講習に最適です。ここでY本さんがI井さんに、マルチのセカンド引き上げシステムをレクチャー。実際にやってみるため、その後I井さんと私とでつるべで登りました。アイゼンの跡もあったので、アイゼントレにも使えるかも。 (アニメ「ラブライブ!」の舞台としても有名な沼津、帰りはこんなラッピングバスに乗りました) ... 続きを読む

20191228杣添尾根

(人が少なめで静かな杣添尾根) 冬の八ヶ岳というと、冬も営業している赤岳鉱泉があるため、西面から入山する人が多いかと思います。それに比べると東面は、登山者が少なめで静かな雰囲気。そんな東面にある杣添(そまぞえ)尾根に、Y本さんとI塚で行ってきました。人が少ないイメージでしたが、お正月休みに入ったせいか7~8パーティがいて、そこそこ活気ある雰囲気でした。 杣添尾根に登るには、南牧村の海ノ口自然郷という別荘地にまず入る必要があります。この別荘地の西側奥に登山者用の駐車場があり、登山口となっています。よく行く美濃戸口と異なり、別荘地に入る道がちょっと解りづらく、しかも別荘地内のメインの道路が凍結。あと少しで駐車場というところの微妙な斜面が、スタッドレスタイヤでも登れません。チェーンがなかったので登山口に行きつかないうちに敗退か・・・と思ったのですが、ダメもとで別荘地内を大きく迂回。駐車場に北側から回り込んだところ、駐車できました。 (しばらくは平らな遊歩道が続きます) 駐車場からは、富士見岩なる名所まで遊歩道があり、林の中を歩くことができます。遊歩道が終わると貯水池と四阿がある場所に出て、ここからやっと山道らしい感じに。登山道は想像していたよりも整備されていて、快適に歩けました。雪は少ないのではと心配していたのですが、思っていたよりあり、深いところでは膝上ぐらい。雪は下部ではモナカ状、上部に行くとサラサラ、というかビーズクッションの中身のような雪質です。いくら踏んでも固まらないので、テントを張る際整地がなかなかできず・・・ 緩やかな斜面を標高2500m地点まで上がっていくと、標高を示す標識が木に取り付けられている、いかにもビバークに適した広くて平らな場所が出現。ソロの人ではもっと森林限界ぎりぎりのところまで進んで幕営していた人もいましたが、私達はここにテントを張ることにしました。2500mより上はここまで広いスペースがある場所は見かけなかったので、ここがやはり適地かも。 (稜線上では四方を見渡すことができました) 前日も天気が良かったのですが、翌日も晴れて風もなく、絶好の登山日和に。森林限界を越すと一気に視界が開け、絶景を楽しみました。三叉峰へとたどりついて、先行していた人は奥ノ院へと向かっていましたが、私達はここから下山。荷物を回収して明るいうちに駐車場に戻ることができました。 ... 続きを読む

20191201梅の木尾根ルート~ネクタイ尾根

(撤去されたと聞いていたネクタイがありました。これぞネクタイ尾根!) 丹沢にはバリエーションルートがたくさんありますが、破線ルートのみならず、破線すら載っていないものもあり、複数つなげてみるとなかなか歩きがいのあるルートとなります。今回は東丹沢のバリエーションルートを複数つなげ、Y本さん、I井さん、Y下さん、S原さんとI塚で、読図練習のためトップを交代しながら歩いてみました。 元々は昨年挑戦した西丹沢のバリエーションルートに行きたかったのですが、台風の影響で早戸川林道が通行止めとなり行かれないことに。そこで影響が少ないエリアでバリエーションができるところを探し、大山に到達する「ネクタイ尾根」をメインに決定。そこへ日向薬師からすぐのところから始まる「浄発願寺奥ノ院コース」と、「梅の木尾根ルート」をつなげてみました。 (日向薬師バス停からしばらく歩き、浄発願寺奥ノ院へ。) まずは伊勢原駅からバスで日向薬師へ。そこからすぐのところに浄発願寺というお寺があるのですが、更に15分程歩くと山へ入る階段が現れ、浄発願寺奥ノ院コースが始まります。階段を登りきると北西へと踏み跡が続き、ほどなくして尾根に乗ります。ここは標高537へと分岐するT字路になっていて、壊れたベンチとテーブルがあるのがランドマークになっています。 ここまでの担当のI塚から、I井さんにバトンタッチして今度は尾根を西へ。二ノ沢ノ頭を経て北西へ尾根伝いに歩き、見晴広場ルートと梅の木尾根ルートに分かれる、大沢分岐で交代。この先標高893まではY下さんの担当ですが、さすがよく沢に行かれているだけあり、読図も的確! (ネクタイ尾根は尾根に乗るまでがちょっと解りにくいかも。) 唐沢峠でY本さんに交代し、一番わかりにくいとの前評判の、ネクタイ尾根への取りつきへ。唐沢峠からは石尊沢へと下っていきますが、このあたりから標識の類はゼロになり、完全なバリエーションルートに。沢まではまだ踏み跡があるのでよいのですが、沢から尾根に上がるところに鹿柵があり、どこから上がるか悩みどころ。3つある堰堤のうち、右にあるものの横の鹿柵が破れているので、そこをくぐり抜けて斜面を上がりました。地形図を見ると、石尊沢のすぐ北にある尾根がネクタイ尾根なので、これで正しいということで進んでいきます。 ところでネクタイ尾根とは変わった名前の尾根ですが、赤テープ代わりにネクタイが木に巻いてあるとのこと。それを見るのを楽しみにしていたのですが、残念ながらネクタイは撤去されてしまったそう。(珍しい眺めなので、興味を持った一般登山客がバリエーションに入り込まないためという見解をネットで見ましたが)しかし尾根上で会った二人連れの男性から、「ネクタイありましたよ」という報告が。西側の取りつきまで来てみると、伺ったように1本だけネクタイがありました! (大山北尾根ルートに突き当たると、モノレールのレールが現れます。) ネクタイが見えたらすぐに大山北尾根ルートにぶつかり、ここからはS原さんが担当。北尾根は雪が残っていたらしく、それが溶けてかなりぬかるんでいます。それを南へと登って行くと、大山の頂上の電波塔が見えてきました。しかし北尾根から来ると鹿柵があり、最後は脚立越えです。 (脚立で柵を越えて大山山頂へ。) 天気が良かったこともあり大山からの下山は大混雑でしたが、皆さん下社へと下っていき、分岐からはヤビツ峠方面へ向かったのは私達だけになりました。予定より早いバスに乗れそうだったのですが、タッチの差でバスが行ってしまい残念。ヤビツ峠で次のバスをのんびり待つことになりました。日が短くなりつつある季節なので、バスに乗り遅れないようにと思っていましたが、パーティのペースが速く杞憂に終わったのは良かったです。 ... 続きを読む

20190907戸隠西岳P1尾根

(まだまだ夏といった感じの一日でした) 戸隠山の八方睨を経由するルートは、蟻の塔渡と剣の刃渡というナイフリッジで知られています。その八方睨から縦走し、西南にある西岳P1尾根を下るという周回ルートに、Y本さんとI塚で行ってきました。 この周回ルートは時計回りだとP1尾根を登り、反時計回りだとP1尾根を下ることになります。行ったことのある先輩から反時計回りを勧められたので、今回はまず八方睨を目指すことに。ところで戸隠山には天の岩戸が山になったという伝説があり、神社ではそれにまつわる神様をお祀りしているそう。戸隠神社は五社あるのですが、奥社が八方睨へ行くための登山口になっています。奥社は山を背負っているせいか、観光客が多い中社に比べると渋い佇まいです。 (岩の基部である五十間長屋、百間長屋が続きます) 登山口からはすぐに急登となり、岩稜帯が始まる五十間長屋に小1時間で到着。その後鎖場が連続しますがホールドは豊富で、クライミングをしている人なら問題なく通過できるでしょう。蟻の塔渡は高度感がありますが、岩のへりを掴めば下に足場となる小岩があるので安心。岩稜を進んで行くと予定より早く八方睨に着いたので、戸隠山頂へピストンしてみることに。八方睨から山頂は近く、往復20分程度で行ってこられます。天気が良かったので、車を停めた鏡池もよく見えました。 (八方睨へと続く蟻の塔渡) ほとんどの人は山頂から戸隠牧場へと下山するのですが、私達は八方睨へ戻り、草付きの道を本院岳へ。踏み跡は明瞭ですが藪漕ぎ状態で、思ったより移動に時間がかかります。たまにギャップがあっても足元が見えづらく、左側が切れ落ちているのでドキッとすることも。 (種類豊富な植生の中を漕いでいきます) 次は西岳を目指しますが、途中鎖場もあり、相変わらず藪漕ぎ。西岳P1尾根は西岳と名前がついていますが、山頂から30分ほど歩いた先にある弁慶岳から始まります。鎖場が10カ所以上ある上に、鎖がない部分もけっこうな急傾斜でなかなか時間がかかりました。幸い笹が豊富に生えており、これを掴んでひたすら下ります。P1尾根にも蟻の塔渡りがあるのですが、こちらは幅も広くあっさり通過してしまいました。 (延々と続く鎖場にお腹いっぱいです) 無念の峰からは、うんざりするほどの鎖場の連続。数時間下りまくると、だんだん傾斜がゆるやかになり、草原状になっている天狗平に到着します。ここから沢へと下りて3回渡渉するのですが、薄暗くなり道が解りにくく、試行錯誤した後やっと登山道の標識が見つかりました。その後道は沢から離れて鏡池方面へ続きますが、駐車場までもけっこう遠い・・・しかも天気が良かったため、水分が枯渇。下山後はコンビニへ直行し、やっと渇きを癒すことができました。 ... 続きを読む