5/1 (土) 晴れ 5:20 ダム広場仮眠地 - 6:30 上高地 - 7:15 明神 - 8:00 徳沢 - 9:05 横尾 - 11:05 槍沢ロッジ - 12:50 大曲(2094m)- 15:05 偽乗越(2540m) - 15:55 水俣乗越(2470m) - 17:20 北鎌沢出合(1830m) 深夜1:50分頃仮眠地に到着。 野麦街道を挟んで道の駅“風穴の里”の反対側広場にテントを張り、2時間弱の仮眠をする。 道の駅と目と鼻の先なのに、車が少なく綺麗なトイレもあって静かな穴場だ。 5月に入ったとはいえ、さすがに朝は寒い。寝た気がしないまま沢渡に移動。 3人なのでタクシーで上高地へ入ることにする。 運転手さんの話では例年よりも人が少ないとのこと。又今朝少し雪が降ったそうだ。 上高地周辺もうっすらと霰混じりの白いものが積もっている。 MDはずっと雨具で我慢していたのを、今回の山行の為にオーバーヤッケ上下を買った。 HMは軽量化のためにザックを新調した。実力不足は物でカバーだ。 明神に着いても人はまばら。穂高方面は少し雲が立ち上がっているが、表銀座方面は快晴だ。 徳沢のテントは20張ほどで、去年のGWに比べるとやはり少ない気がする。 横尾に着くとやっと少し賑わいが出てきた。 MDとHMはここまで履いて来たスニーカーをプラブーツに履き替え、木の根元にスニーカーをデポする。 横尾から先はすぐに雪道となるが、シャーベット状なので歩きやすい。 沢の流れをBGMに、樹林の中を暫く進むと営業再開して間もない槍沢ロッジに到着した。 小屋周辺はまだ雪が豊富にあり、太陽の照り返しが強い。 KTは手ぬぐいで顔を覆い月光仮面。MDは初めての日焼け止めをたっぷりと塗っている。 二人共富士山でのトレーニングの日焼けで、唇に出来物が出来たらしく未だにかさぶたが痛々しい。 ロッジを過ぎると徐々に樹林が減り視界が開けてきた。青空と通り抜ける風が気持ちいい。 前方には大小のパーティ合わせて20人程度のまばらな人の列が見える。 ババ平にはテントが3張ほど。前方に立塞がるように東鎌が見えてきた。 正面の目立つ沢筋が水俣乗越だろうか?夏は水俣乗越の分岐に看板があるようだが、今は雪に隠れている。 大曲でアイゼンを着けて沢筋に取り付いた。 言われていた通り、下から見上げると上部はかなり急なようだ。トレースは無く、上部1/3ほどからデブリが認められる。 気合を入れる為にアミノサプリでドーピングだ! ほとんどの人はそのまま槍沢を詰め、槍ヶ岳に向かうようだ。まぁ、普通はそうだろう。 自分達は同じ槍ヶ岳に向かうにしても、ここから500m上がって600m下がり大回りをして再び1300mを登り返すのだ。 考えると同じ山に向かうのに不自然な動きだ。 すね程度の雪は日が当たっている割にはそこそこ締まっている。 交代でラッセルしながら進むが、着きそうで着かない長い登りだ。 1時間程登った時点でKTが「どうやら間違えたみたい」地図と地形が違うし右隣の沢筋にパーティーが休憩してると言う。 3人揃って疑いもせずに取り付いてしまったが、言われてみれば確かにおかしい。 地形図をよく見ると、本来なら大曲を曲がる手前で取り付くようだが我々は曲がりきった丁度角の辺りから取り付いた。 乗越と思っていた鞍部の向こう側がどうなっているのか分からないが、仕方がないのでそのまま雪渓を上がる。 上がりきってみるとかなり向こう側はかなり急な斜面でロープを要する。 皮肉な事に鞍部から大槍の勇姿と北鎌稜線がよく見える。反対側の横尾尾根の山腹がこれまた美しい。 KTが本来の乗越方面へ偵察に行き、軌道修正を行うことにする。 天丈沢側に張り出す雪屁に注意し200mほど急斜面をトラバース後50mほど後ろ向きに天丈沢側へクライムダウン。 岩場辺りで雪質がサラサラに変わり、足が決まらず緊張する。 鞍部から下を見るとトレースが伸びていて、斜度もゆるめだ。 KTは「注意してたのに」と間違えたことを悔しがっていたが、三人が三人とも、思い込んでしまったのだから仕方ない。 無事に起動修正してくれたKTに感謝である。 まだ北鎌出合いまでの下りがある。 気を取り直して急斜面を下り始める。 偽乗越しを上がっている間に、正規ルートを上がっていた4人パーティーの姿はなくなり代わりに2人パーティーがはるか下に見える。 大分遅れをとってしまったようだ。 MDはまだまだ元気なようで無数のトレースの中を勢いよく下っていくのに、自分は足をとられて思うように進まない。 やっとかなりの所まで降りてきたが、いつもは走って下るKTの歩みが珍しく遅い。 もの凄く顔色が悪い。昨夜の仮眠不足が大分来ているようだ。 MDとHMは車内でお言葉に甘えウツラウツラさせてもらっていたので、運転していたKTとは状況が違う。 アミノサプリや梅干であと少しの距離を頑張ってもらうことにする。 さっきまでのラッセルや軌道修正も無理して頑張ってくれてたんだなと思うと自分の力量不足が申し訳ない。 17:30近くにやっと北鎌沢出合いに到着。先ほどの4人Pと2人Pと思われるテントのみが幕営してある。 我々は湯俣よりの日当たりの良さそうな平らな場所を今夜のねぐらとする。 薄暗くなり始めた中、さっそく夕飯作りにとりかかる。 カロリーの高いカレーにしたのだが、なぜか辛口のルーを持ってきてしまいすこぶる評判が悪い。 「辛すぎて食べれない」とKTも残す始末だ。うーん、これじゃ明日の英気はどこえやら。ごめんなさい。 到着の遅れから既に時間も遅いしKTの様態もよくないので、明日は体力改善に努める事にし停滞日に決定。 これにより本来の計画である大キレットを越えて北穂高までつなげる事は出来なくなるが、KTの代わりが出来る実力はまだ2人には無いので納得だ。 5/2 (日) 快晴 北鎌沢出合いにて一日停滞 8:30 あまりにテント内が蒸し暑く起床。少し風が出ている。 昨夜の辛口カレーの反動か、なんでもない雑炊が好評。停滞らしく、食ったら昼寝。KTはすっかり元気を取り戻している。良かった〜。 はぁ〜、なんて天気がいいんだ。シュラフを干し、微かに水音がするので爺さん(MD)と婆さん(HM)は、川に水汲みに行くことにした。 桃太郎(KT)は、鬼退治にそなえテント守り。 雪で埋まっている天丈沢を下る事10分足らずで、沢の源頭に到着。清らかな水がとうとうと流れている。 たっぷり補給してにテントに戻る。まだ13:00前。 北鎌沢出合から右俣の全貌は見えないが、6人位の姿が確認できる。 高みの見物ならぬ、しばらく下見の見物。状態が悪いのか、疲れていそうだ。 明日の雪の状態が心配なので、暗い内に出発する事にし今日は早々に夕飯を食べて就寝。 夕飯のツナパスタサラダが大好評。これでカレーの失態を帳消しにしてほしいものだ。 5/3 (月) 快晴 1:00 起床 - 2:50 北鎌沢出合出発(1830m) - 5:00 北鎌のコル(2480m) - 6:15 天狗の腰掛(P9) - 7:10 独標基部 - 8:30 独標上(P10) - 9:30 (P11) - 9:40 穴あき岩(P12) - 10:45(P14) - 11:20 北鎌平 - 12:20 大槍基部 - 14:50 山頂 - 16:10 殺生ヒュッテ テント撤収後、3人で水汲みに行く。満月ではないが、月明かりで歩けそうな位に明るい。 気温0度。無風で暖かく感じるほどなので、オーバーヤッケを脱いでハーネスを装着し出発。出合にテント(2P)が1張りあり。 MD先頭で今日も元気に歩きだす。中間のデブリ以外はトレースも明瞭で、雪も締まって歩きやすい。ここは夏と同様にほぼ右へ右へと詰めてゆく。 朝一から急登650mは鈍った体には少々辛いが、MDは軽々高度を上げていく。4:30には明るくなりヘッデンも不要となる。 やっとこさP7とP8の鞍部、北鎌のコルに到着。そこは鬱蒼とした夏の様はなく、雪稜状態となっている。雪を崩して幕営しているツェルトが2張り。 昨日見たパーティのようだ。 そこから50mの急登と雪稜。後ろを振り返ると、丁度P7上に湯俣から来たであろう4人Pが上がるところだ。 背後の朝焼けに尖がったピークがシルエットとなり美しい。 更に急登100m上がってP8。景色がよくなってきた。尾根通しに雪稜を行くと2人Pのテントあり。 再び、一登りでP9の天狗の腰掛には3人Pのテントあり。結構尾根で幕営しているもんなんだなぁ。 数日前から沢山入っているのでしっかりしたトレースがあるのと、早く出たために雪の状態が良く、ここまでの稜線幕営組を抜いて先頭に立てた様子。 ちょっと得した気分。 一端少し下って小ピークを越えて天丈沢側に続いて千丈沢側をトラバース。コブを越えて雪稜を詰めると独標基部に出た。 夏道であれば緑のフィックスロープが張られている大岩だが、雪で埋まってロープはまったく見えない。 日は当たっていてもまだ雪の状態は良い。安全第一なので、ロープを出す。 1ピッチ目:大岩の左から周りこむように30m程度の雪壁をKTのリードで行く。2ndのHMはユマール。3rdはMD。以後終始その順。 登り始めの左側の樺に雪に半分埋もれたフィックスロープがある。階段状なので問題はないが、上部の這松の出た数メートルはかなり急だ。 雪がグスグスだとちょっと嫌な感じかも。 そこから雪稜を行って腰がらみで確保するKTの元に着く。岩にシュリンゲをかけてセルフビレイとする。 2 ピッチ目:岩の間をぬうように急なリッジが続いている。50mロープいっぱいに伸ばした。 KTから「あまり支点効いてないからね〜」の声。慎重に踏み出すが、トレース様々のおかげで特に問題なし。 この先は少し急な雪田だがロープは要らなそう。片す場がないので、KTとMDはそのままコンテで上がって独標上に出る。 すると、MDが「なんなんだ!これは!!」と声を荒げている。ん?何か怒ってるの?と顔を見ると、どうやら景色に見惚れている様子。 こういう感動の言葉もあるのかぁ。。。どうせなら腹に手を当てて「なんじゃこりゃー」と松田優作してほしかった。 うっすらと雲が出てきているが、白く装った峰峰の姿が美しい。槍にやっと近づいた感じがする。 うひゃ、後続パーティーも続々と近づいてくる。ここまでは順調なので、このペースで行けば今日中に大槍を越えられるかもしれない。先を急ごう。 少し風が出てきた。風速10m弱というところか。流石に寒いのでオーバーヤッケを着る。 独標の下りは短いがちょっと急な岩のミックスなので、慎重に後ろ向きにクライムダウン。 ここら辺から氷も出てきた。千丈沢側をトラバースして小ピークの基部みたいな所に出る。リングに色褪せたロープがかかっている。 ここが記録゚で見た「最初の一歩が怖い核心部」か?KTが岩の上部を覗きに数歩上がるが、どうやら上へ抜けるのではない様子。 傾斜のきついトラバースで岩が少し外傾している上に、足元は氷のミックスなのでロープを出してもらった。 落ちてサヨナラしたくないので、数歩の為でも安全第一で行く。 小ピークを越えると目前に岩に穴の空いたP12。岩のピークとピークの間を抜けるようにクライムダウンする。無雪期ではザレた場所だ。 隣のピークに移り後ろを振り向くが、穴が見えない。ふーん。雪で埋まっちゃってるんだ。なんか残念。 その後もほぼ稜線通しに安定したトレースを追う。天丈沢側のトラバース後、台形のP14へ。 上部にミニ雪屁が張り出た30mほどの急登だが、時折岩を掴みながらロープ無しでグイグイ上がる。 わっ、大槍は目の前だ!喜び勇んで歩いてる内に広いP15突端の垂下降地点まで来てしまった。 あれ?!P14〜P15間にある“諸君頑張れ”のプレートは?? 楽しみにしてたのに、見れなかった。 気づかなかったということはきっと雪の下だったのだろう。 時代を感じる“諸君”という岳人の言葉と想い。夏に見た時はジーンと感動した。あの感動をもう一度味わいたかったのに残念。 10mほどの下降地点には真新しいスリングも含めて数本が岩にかかっているが、雪が岩の間を埋めているので懸垂不要だで難なく降りる。 ほどなく尾根の広がる北鎌平に到着。真っ白な雪の平地と真っ青な空、背後にそびえる荒々しい岩峰の槍ヶ岳。どれをとても美しい。 今日の幕営予定はここだが、まだ12時前。当然大槍突入だ。 今現在大槍に取り付いてるパーティーの姿はないが、後続にやけに早い男女2人組パーティーがすぐ後ろまで来ている。 先を譲る為、北鎌平の先で待つことにする。しばらくすると上がってこられたので話をすると、北鎌沢出合に幕営していたPだそうだ。 自分達よりも1時間半は遅くに出発されただろうに追いつかれてしまった。すごいなぁ。。 じゃ、余計にどうぞ。どうぞ。と言ったが、女性がバテ気味だからそのまま先に行ってくれとの事。 男性は福井の山岳会に所属しているという。雪焼けした顔と雰囲気からすると、どうやらガイドさんのようだ。 それでは。と、2人が見守る中、稜線のどんつきの岩にスリングをかけてセルフを取り、 左のスカイラインのちょっと右辺りからKTのリードで大槍にアタック開始。 1ピッチ目:雪壁直登45m。ダブルアックスでKTが靴底を見せながらぐいぐい上がっていく。 蹴り上げられた雪粒が風によって右から左に真横に流れている。ロープをわずかに残し、直上の岩に到着。ハーケンを打って支点を作っているだ。 「登っていいよ」のコール後、HMの番。下から見ると急に見えたが、階段状になっているのでピッケルをしっかり刺していけば問題ない。 支点の岩には、残置ハーケン2本とKTが打ち足したアングル1本。続くMDもサクサク上がってきた。 2ピッチ目:岩の左側から周り込み直上。途中の岩にスリングをかけてランナーを取ってる。 大岩に突き当たり左に反れ2m程度の岩場を攀じった辺りからKTの姿が岩に隠れて見なくなる。ロープの流れが悪そうだ。 しばらくするとかすかに解除のコール。その後待てど待てど「登っていいよ」のコールが聞こえない。 何度かこちらから叫ぶが返事なし。ここは日陰なので、とても寒い。MDとガタガタ震えだした。 あと10分待ってコールが聞こえなかったら登ってしまおうかと言っていたらやっと「いいよ〜!」の声。かなり時間を喰ってしまった。 後でKTに聞いたら、とうにOKを出していたらしいが、声は風に流され下の2人には届かなかったらしい。 MDを残してHMがユマールで上がる。岩場ではしっかりピックを刺して少し体を外に振り岩の間を攀じる。 突き当たりの岩を右に逃げて右手の岩沿いに上がる。 ビレイをしているKTの姿が見える。アレ?もしかしてこれが下のチムニー??夏に来たときは右よりの直登ルートだったので、ここは初。 雪に埋もれているのでチムニーという感じはまったくしなないが、もしかしたらそうかも。 そのまま斜面を上がってKTの元へ。岩には残置ハーケンが3本あるが、1本はぐらついてる。KTがバカブーを打ち足していた。 左の足元は切れ落ちているので、あまり端には寄れない。3人立ったら一杯一杯だ。 逆光でよく見えないが、頭を上げると左手に杭のようなものが立ってる。 もしかしてアレが記録に良く出てくる白杭なのかなぁ?とすると、すぐそこが頂上? KTが「もうすぐ頂上ですよ。さっき人が歩いてました」と。じゃ、あと1ピッチで終わりかぁ。なんか淋しい気もする。 3ピッチ目:支点の岩に沿って直上すると左の足元に白っぽいスリングがある。って、事は雪に埋もれた何でもないこの場所が上のチムニーかぁ? そこを抜けて岩づたいに右手に周り込むと雪の階段が現れた。その上へ視線を移すとKTが見下している。 その横にはカメラを手にした見知らぬ人が。あーやっぱり頂上なんだなぁ。。祠の横ってことだな。 最後は一歩一歩大切に踏みしめながら山頂に上がる。KTに有難うを言い、梯子寄りに移動してMDの登頂を待つ。 ここからさっきの支点場所が見える。福井の方がビレイしている姿が見える。 全員無事に登頂!3人揃っての記念写真を撮ってもらう。万歳!!あとは気を抜かずに降りるだけ。 二つある梯子の一つには氷がせり出していて、スッテプを邪魔している。その先も岩と氷のミックスが所々あって気が抜けない。 肩の小屋の天場は、まだまだ張れそうだが殺生ヒュッテまで降りる事にする。 幕営後、小屋でビールと日本酒を買って3人で乾杯。つまみは乾燥ほうれん草を水で戻したピーナッツ合え。 このテン場、肩の小屋と違い、トイレは小屋にしかなく夜8時までしか使えない。女性には困った問題。 夜から朝にかけ強風が吹き荒れる。ポールがこれでもか、という位にしなる。端に寝たMDはテント生地に押されて狭そう。 朝、入り口を開けると、フライのファスナーが開いたままでマジックテープで止めたままだった。 MDが「当にマジック!」とわけの分からない事を言っている。 5/4 (火) 曇り 後 快晴 5:00 起床 - 7:00 殺生ヒュッテ出発(1830m) - 7:50 大曲 - 8:20 槍沢ロッジ - 9:50 横尾 - 13:00 上高地 まだ風が強い。昨夜北鎌平で幕営したパーティーは大変だったろうなと思いながら大槍を振り返るとガスで覆われている。 昨日のうちに登れて良かった。 尻セードを交えながら一気に槍沢を下る。途中テントを片付けているパーティーも何組か。大曲に着く頃には雲は切れ晴れてきた。 槍沢ロッジで水をがぶ飲みし、賑やかな横尾へ。行きと違い雪が減っている。 デポした靴も無事に回収。帰りの渋滞を意識し、逆にゆっくり行って時間調整することにする。 プラブーツをザックにくくりつけて、のんびり上高地へ。 途中、日本猿の家族が暖かな日差しの中食事をしていた。 ふかふかの毛がやわらかそう。昼寝をしながら草に手を伸ばしてるのも居る。人間でもいがちなキャラだ。 GWらしく、河童橋は人だらけ。でも皆それぞれに楽しそう。 タクシーで駐車場に戻り、事故もなく無事に山行を終えた。 夏に続いて、春山の北鎌を楽しめたのは大きな収穫だ。 双方別々の顔があり、多数の岳人を引き付けてきただけあって、益々興味を持つ尾根である。 KTが全てリードをしてくれたお陰で安心して歩を進めることが出来たが、心身ともに大変な思いをさせてしまったようだ。 更にトレーニングを積んで、率先して先に行ける自分となりたいと思った。 とにもかくにも、安全登山に終始してくれたKTとMDに感謝である。どうも有難う。 MD感想 今回の北鎌尾根は、今の自分の力ではまだまだ早い感じがしたが、天候、雪の状態も良く、 前日までのトレースがしっかりあったので、スムーズに行くことが出来た。 事前にトレーニングとして行った富士山での経験がいろいろと役に立った。 |