12/10 阿弥陀南稜

Y田、Y本で八つの阿弥陀南稜日帰り山行に行ってきました
強い寒気で前日の雪もサラサラで青空に浮ぶ阿弥陀を眺めつつノートレースの快適な登攀が楽しめました
しかしP3を越えた頃から雲が下がり初めガスの中14時阿弥陀山頂に着き、早々に御小屋尾根を下りましたが舟山十字路に着いたのは暗くなった5時半でした

いつでも行けると思い、今まで冬の八ヶ岳のバリエーションには行ってませんでした
昨年、まずは初級といわれる阿弥陀の南稜に向かいましたがなめてかかったのと悪天により無名峰手前で敗退し、今回改めてリベンジすることとしました。
深夜舟山十字路に着くと煌々と輝く満月のもと雪面も白くきらめいて明日の好天確実と仮眠しました。
 

6:00舟山十字路  7:10南稜上  8:50立場山  10:10(2,560ピーク)
11:30P3ルンゼ取付き  14:00阿弥陀岳山頂  17:30舟山十字路

まじめに朝5時起床、6時前に舟山十字路を出発、うっすらと積もった雪を踏みしめ広河原沢林道を進み、2番目の分岐から堰堤の上で渡渉し南稜に取付きました。
尾根に上がったところでアイゼンをつけ樹林の中を登ると徐々に雪も増え立場山に付く頃には踝あたりまで積もりノートレースでも雪は軽くまったく気にならない。青ナギからは青空をバックに新雪をまとった阿弥陀と南稜が見えている。
無名峰でハーネス、メットを付けP3を目指す。P1,2は左から巻き上がる、夏道が埋まるくらいの積雪でラッセルは無いが雪の下の状況が判らず歩きにくい。

P3手前から左のリッジに向かって続く雪面を辿りまわりこむと更に下に続く雪面とワイヤーが見えた。ルンゼの入り口は凍っていてバイルが欲しいところだ。残置ボルトを支点としロープを出す。ワイヤーを掴んでピックを奥に打ち込み、ルンゼに入り込むと、狭くノートレースの雪面が続いている。サラサラ雪の下の氷に前爪を利かせて登る。残置支点も埋まっていてロープ一杯伸ばしたところでようやく出てきた露岩にトライカムで支点を取りピッチをきる。この上は1段上がれば潅木もあり傾斜もおちるのでそのままY本さんにリードしてもらいP3ルンゼを越えた。

 
この頃から雲がどんどん下がり始め本峰にかかり始める。基部に着いたが正面は登れそうになく雪面を辿って左に回りこむ、微妙なトラバースもあり緊張する。這い松を掴んで1段乗越すとようやく傾斜もおち、14時ガスに覆われた阿弥陀岳山頂に着いた。当初は中央稜を下るつもりだったが安全確実な御小屋尾根を下ることとし、日も落ちた17時半車に戻ることができた。