2021年11月3日(祝) 瑞牆山大ヤスリ岩 ハイピークルート

野猿返しから天狗山ダイレクト、そして今回、瑞牆山大ヤスリ岩、ハイピークルートにSさん、Hさんと行ってきました。お二人ともベテランで色々と学ぶことが多かったです。

駐車場が一杯になるかもということで、前夜発で、金曜日の仕事が終わった後、あらかたまとめてあった荷物をジムニーに放り込み、いざ圏央道へ。

0時前に瑞牆山荘駐車場に到着。その時点で3,4台ほどの車。車中泊なので軽く入山祝いを済ませて寝袋に潜り込む。途中、トイレに起きたら車が増えててびっくり。紅葉シーズンは朝発だと路駐の可能性大なので要注意。

翌朝、Sさん、Hさんと合流(といっても二つ隣に駐車してた)。ギアの確認、簡単に打ち合わせをして7時前に出発。取り付きまでは基本、登山道をトレースする。

途中、山頂と大ヤスリ岩が見渡せる展望スポットでこの後登るルートに思いを馳せながら、せっかく稼いだ高度をドブに捨てるかのような下降、そしてお約束の急登。

枯れ木も山の賑わい、とばかりに巨岩を支えるかの如く置かれた枝を横目に見ながら9時過ぎに、取り付きに至る登山道に張られたトラロープに到着。ここから5mほど進むと取り付き点。

1P目、クラック沿いに登った後、チムニーへのトラバース。これが怖いのなんのって。初っ端としてはしょっぱすぎます。

フットホールドは外傾してるし、手もいまいち。ボルトにヌンチャクをかけてA0で抜ければ簡単ですが、このあと A1/A2 があるのでここは頑張ってフリーで突破。

その後、チムニーを登る。ザックを背負ってた私、取り付きでSさんから背負ってると難しいよ~、と言われるもなんとかなりますよ、と離陸したはいいが、このチムニーで詰まりました、はい。体がチムニーに入らない…。仕方ないのでPAS(コネクトアジャスト)にザックをぶら下げてチムニーをじわじわと。支点は適度な距離感でチムニー内外にリングボルトがありました。人の言うことはちゃんと聞け、ということです。。

チムニーを抜けたあと、ボルトラダーになった箇所を登る。ルーフに当たる辺りで右に移動すると両壁が迫ってくるような狭いチムニー。

私はこの狭いチムニー内でピッチを切りましたが、ここを抜けた後、右にあるピナクルに長いスリングをかけるのが正解でした。次のピッチも別に難しくはないのですが、なるべくスタート近く(そこが難しければ尚更)にビレイ点を持ってくるのはセオリーではあるのですが、ついハンガーボルトを見つけるとそこでピッチを切ってしまう私の悪い癖かもしれません。

変なところでピッチを切ったものだから確保しつつ歩きで2P目のスタート地点へ。2P目は左上するクラック沿いに登り、大ヤスリ岩の基部まで上がる。基部に上がるところは両壁に手と足でつっぱりながら登ることもできるし、この後出てくる人工登攀の練習にテラス側壁をA1 で登ることも可能。私は前者、フリーで抜けました。

3P目、大ヤスリ岩を登る。A1/40m、ここは身長が低いとかなり難儀する。160cm中盤以降の身長があればアブミにちゃんと立てれば問題ない。最終ピッチは登山道や瑞牆山のピークからよく見えるので黄色い?声を聞きながら順調に高度を上げる。スタートが 11:44、終了点についたの12:20頃なので40分くらいか。

セカンドのビレイを終え、全員が着いたところで握手。快晴、ほぼ無風の中いいクライミングができました。

Sさん、Hさん、ありがとうございました。

文:U島
写真:Sさん、U島